ー映画を撮ったきっかけは何ですか?
MAMEHICOでは以前、映画や連続ドラマを撮りました。
映画を撮るきっかけは、純喫茶、パン工房、とんかつやが一緒になったマメヒコパート3というのをやっていて、そこのとんかつ部門担当のおじさんがある日、突然失踪してしまって、ボクが代わりにとんかつやさんをやっていたことがある。そのはなしを常連のお客さんにはなしたら、それはとても面白い、貴方は映画が撮れるはず!と言われ、それで映画を撮ったんだよ。
だけど、そのお客さんは映画を撮った直後にいなくなってしまったんだよね。
ボクは大学の時に映画を撮っていた経験から、映画を撮るのはどれほど大変なことかを知っていたから嫌だったけど、その彼女が映画を撮ることを薦めたし、田口トモロヲさんも連れてきてくれて、田口さん主演でマメヒコで映画を撮ることになった。
ー撮影スタッフは?資金はどれくらいかかったのですか?
プロの俳優、プロのスタッフで映画を撮ったから、300万から500万位だった記憶がある。
このかかった資金は回収できなかったけど、トモロヲさん以下スタッフも含めとても乗り気だったのでそのまま続けて2作目も撮った。この時は北欧の若者が映画を撮りたいと突然連絡してきて、その彼が全部カメラを撮影するという謎のスタッフ陣でやったね。これを撮って、トモロヲさんももっと撮ろうと言ってくれたけど、ボクはプロのヒトたちとやると、役者も、スタッフも時間を空けられないということがあって、もっと自由にプロアマチュアの垣根なく撮りたいと思って、その後、蓮続ドラマは、スタッフも役者も全てお客さんで撮りました。
連続ドラマ「ノッテビアンカ」ではこれを作ったことで神戸のMAMEHICO、桐生の紫香邸が出来たという偶然が重なっている。
作った映画が、制作費を回収できているかよりもいろんな縁を運んできてくれる、これが映画の魅力じゃないかと思います。