ーM=Hicoのファンです。カフェで立派なフリーペーパーを作ろうと思ったきっかけは何ですか？
M=Hicoというのは、今から17,8年前、忘れもしないM=Hico 1号、ボクが表紙の雑誌なんだけどね。
それまで、ずっとボクはお店に入っていて、影武者としていろいろとやっていたんだけど（笑）、こちらのオーナーさんてどんなヒトなんですか？という風によく聞かれると、スタッフの子が言ってた。
当時はSNSがなくてブログが全盛期でマメヒコのオーナーはこういうヒトなんじゃないか、こういう意図でマメヒコはやっているらしいというブログの記事をいくつか見た。
それがことごとく間違っていて、勝手に書かれていて憤っていた。
本当はこういうことなんですけど・・・という想いで冊子に書くということをやった。
当時は、今のようにインターネットの印刷屋さんがなくて、神田の印刷屋さんに行って、こうしてこうしてと冊子の作り方の手ほどきをしもらった記憶がある。
そんな思い入れのある1号が数千冊作ったけど、瞬く間に無くなった。それからあの冊子を見ましたと、ボクに会いに来たり、あなたの考えてることは面白いわねと言われたり、褒められたりもしたので、いい気になって（笑）２号、３号と作った。
立派なフリーペーパーというのはよくわからないけど、立派というのは紙の質だと思うんだよね。
ボクが作るフリーペーパーは書籍と同じ紙を選んで使っている。
というのも、やっぱり、デジタルデバイスで情報を受け取るのと、紙の質感、アナログなものから
情報を受け取るのでは、おんなじものでも受け取る情報量が違うと思うんだよね。
なので、紙でしか伝えられない情報はすごくあると思っていて、本当なら紙の雑誌をきちんと編集して作りたいと思っているけど、雑誌の世界も非常に厳しいという背景も知っているので、自分のところのフリーペーパーで実現させてみた。
それがM=Hicoの始まりなのであります。
