こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影スタッフの池田さくらです。
お店にいると、整えるとはどういうことなのかということをよく考えます。
それは、お店では常に「整え」が続くからだと思います。
まず、朝、お店に着いたら、身なりを整えます。
接客する際に失礼がないようにするためです。
そして、物販スペースMINIの店内をざっと見回します。
商品が見やすい状態になっているかなと全体をチェック。
ガラスケースが汚れていたらきれいに拭いたり、床にゴミや埃が落ちていたら拾います。
その後、お店の中へ。
MINI同様に店内をぐるりと見回し、椅子とテーブルの向きを整えます。
お花は元気かな、お手洗いは綺麗かなと確認し、開店のための準備が整っていることを確認してからキッチンに入ります。
一日の始まりと終わり、全ての作業の前と後。
整えることを意識しています。
ものを揃える。
汚れを取り除く。
十分にする。
空にする。
いま行っている動作が何のためのものなのかをいつも心に置きながら取り掛かります。
たとえば。
ダスターは角を揃えて使いやすいように。
キッチンのお掃除は次に使う人が気持ちよくお料理できるように。
テーブルを拭くときには、心地よい時間を過ごしていただくために意識を込めます。
そうして意識を持って作業をしていると、整う先の美しさが現れると感じます。
いまMINIの棚には特別素敵なアンティークのデミタスカップが並んでいます。
磁器の鑑賞が好きな私は、繊細で可愛らしい姿を見るだけで嬉しくなります。
すでに整然と並んでいるところに、さらに数ミリ単位で微調整して物同士の間を作っていくと、カップやソーサーが何倍も魅力的に輝く瞬間を見出します。
そのとき、奥に置かれたキャプションはすっと目に入り、手に取るときにもスムーズです。
また、お店の顔であるMAMEHICOのロゴが入ったガラスの入口の扉が、何だか元気がない気がする…。
そんな時は、15センチくらいのところまで近くに寄ってみて、小さな汚れや指紋を落としていきます
そうすると、ぴかっと光って凛とした表情が戻ってきます。
誰も気づかないくらいの小さな変化ですが、誰にとっても気持ちの良い調和が漂うのを感じます。
ものの美しさは、整えを追求し、その機能を最大限に発揮している姿なのではないかなぁと、そんなことを考えます。
夜、営業を終え、電気を消し、鍵をかけるとき、お店の美しさを心に留めながら、明日もまた新しい一日が始まるのが楽しみになります。
毎日の小さな積み重ねが、多くの人に心地よさを届けられたら嬉しいなと思っています。