こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの永井宏佳(ひろし)です。
僕はMAMEHICOエンタメ部の一員として、活動しています。
つい先日、11月公開予定の『面白RADIO』の収録でした。
面白い回になってると思います。
公開されたらぜひ聴いてください。
さて、今回は「満たすのはまずは自分から」という話をしようと思います。
4年以上、MAMEHICOでお芝居をやっていて、何度か「才能の芽生え」みたいなものを感じたことがありました。
あくまで僕からの見え方なのですが、これまでに数回、「この人はすごく魅力的なお芝居をする人になるだろうな」って思ったことがあります。
しかし、なかなかその才能が芽生えることはありません。
芝居をやめてしまうか、思ったよりも伸びないか。
「お芝居は自意識との戦いである。だから、自意識を越えられない人は成長できない」
「お芝居はこの世界の中で苦しみ抜いた人ほど向いている」
僕の中で、お芝居をする上での前提として、この二つがあります。
社会の中で苦しめば苦しむほど、傷つくことを恐れるがあまり、自意識が強く働きます。
自意識を取り払ったら、致命傷を負うと感じるからです。
だから、自意識の壁を乗り越えられないことが多い。
つまり、「お芝居に向いてる人は、お芝居に向いてない」という矛盾がおきるわけです。
でも、お芝居で自意識の壁を乗り越えることは、自分を救うことにもなります。
自分がお芝居で救われているので、ほんとうにそう思います。
ぼくは祈りたい気持ちになります。
どうか、その壁を乗り越えてください。
そして、一緒に舞台の上で表現をしてほしい。
人は自分が救われると、他者のことも救いたくなります。
世の中は、いわゆる「giver」とか「利他的な人」になることを重んじる傾向にあります。
しかし本来、自分が救われてないのに、人を救うって、非常に難易度の高い行為です。
お釈迦さまとかだったら、できるのかもしれないけど。
「恩送り」に近い考えだと思いますが、自分を救ってくれた世界にお返しをして、救われる人を増やしたい。
そういうプロセスが自然なんです。
今回はお芝居を例にして話しましたが、お芝居に限ったことではないと思います。
「役に立たないといけない」とか「スキルを高めないと生き抜いていけない」といった、戦いの理屈で生きすぎてしまうと、ルールに飲み込まれてしまいます。
社会はルールが大好きなので、簡単に飲み込んできます。
誰しも自分に合った「表現」があります。
どうかそれぞれの表現を見つけ、それを大切にしてください。
それではまた。