こんにちは!
MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。
MAMEHICOの秋のデザートといえば、カンボジアプリン。
はじめてのお客さまには、よく「カンボジアプリンってなんですか?」と聞かれます。
そして、なぜかときどき「ベトナムプリンください!」って言われることもあります。笑
カンボジアプリンは、井川さんの造語で、一般的に言うと、カボチャプリンということです。
なぜ、造語のメニューになっているのかというのは、ちょっとおもしろい話があります。
さかのぼるは、幼少期の井川少年のある日のできごと。
南瓜と書いて、カボチャと読む。
これはいったいなんでだろうという疑問があり、調べてみました。
カボチャは、カンボジアから来た野菜と伝えられていて(井川さんは、原産のルーツは中南米だと考えている)、ポルトガル語で「カンボジア」という意味の「Camboja」(カンボジャ)」が由来。
さらに、カンボジャ瓜→カボチャ瓜という感じで、徐々になまっていき、最終的に、カボチャという言葉で広まっていったと。
この話を知った井川少年は、えー!?と、えらい感激したそうな。笑
そして、これを多くのヒトに知ってもらいたい!と思いました。
そして、ときが経ち…。
井川さんは、幼少期から、人はなぜ、勉強するのか?というと…、「日々、楽しく幸せに生きるため」という考えを持っていました。
(ちなみに、私はこれをラジオで聞いた時、へー!!そうなんだ!と、えらく感激しました。笑)
新しいものごとを知ることで、みなさんの幸せポイントを増やしたいという想いから、MAMEHICOではカボチャプリンではなく、カンボジアプリンと命名したということなのです。
カンボジアプリンは、10年以上続いているロングセラーメニューです。
昔は、北海道で畑を借りて、ハタケマメヒコというプロジェクトをしており、お客さんにも手伝ってもらいながら、乾物豆や野菜を作っていました。
そのひとつとして、カボチャも作っていましたが、いまはハタケはおやすみしているので、北海道在住のMAMEHICOメンバーの方に送っていただいています。
今年はそのメンバーさんからのご紹介で、これまた北海道で有機農法で栽培された九重栗(くじゅうくり)カボチャを送ってもらっています。
東京でももちろん、カボチャは手に入ります。
では、なぜ、わざわざ北海道からカボチャを取り寄せているのかというと、自分たちが北海道でカボチャを作った経験から、カボチャの風乾(キュアリング)というものがあることを知りました。
キュアリングとは、収穫したカボチャを風通しの良い場所で自然乾燥させることで、実の水分が飛び、熟成し、旨みが凝縮されること。
これをするには、東京の気候だと難しく、北海道の乾いた寒風にさらされることで美味しくなるのです!
ということで、わざわざ北海道から取り寄せているんですね。
この九重栗カボチャがとーっても美味しい!!
カボチャは、ほどよい大きさに切り分けて、種とワタを取り、オーブンで蒸します。
そして、蒸しあがったカボチャをマッシュします。
このとき、わたしは、こっそり味見をしているのですが(笑)、九重栗カボチャは、濃厚でほんのり甘い。
蒸しただけでもとーっても美味しいカボチャなんです。
蒸したカボチャは、温かいうちにマッシュして、牛乳、純生クリーム、お砂糖、卵を入れてなめらかに艶が出るまでミキサーで混ぜてから、カラメルを敷いた型に流し込みます。
そして、中心温度が78℃になるのを目安に、だいたい90分ほどオーブンで蒸し焼きにします。
この78℃がポイント。
低いと、中心が焼ききれておらず、まだ液状の箇所があります。
高いと、スが入ってしまい、舌ざわりがなめらかでなく、ぼそっとしてしまいます。
中心温度も確認しつつ、型を少し揺らして、ちゃんと焼けているかなと、目でも確認を忘れず。
ほんのりビターなカラメルと、なめらかな舌ざわりで、カボチャの味が濃厚なプリン、そして、トップにはリコッタチーズを添えて。
わたしも毎年カンボジアプリンを楽しみにしているうちのひとり。笑
九重栗カボチャを使った、今年のカンボジアプリン、特にオススメです!!
MAMEHICOの秋を味わいにいらしてくださいね。