旬の恵みと自然の美

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの池田さくらです。

MAMEHICOでは、各店舗でそれぞれの地場産の旬の野菜を使ったお惣菜を作っています。
野菜は、自分たちで直売所に買い出しに行くのが日常です。
御影店では、神戸市北区や丹波市で育てられた野菜をよく使っています。
また、カフェの隣りにある物販スペース、御影MINIでは、毎週土曜日に丹波市のジェイ農園さんの野菜を購入できるのが、ちょっと特別なんです。

先日、丹波市を車で走っていたら、山が近く田んぼや畑の緑色が光り、ひまわりがところどころに咲いていて、とても綺麗な光景を目にしました。
車から降りて少し歩いてみると、コンクリートで固まっていない土の地面が広がり、畦道にはいろんな種類の野の草が生え、用水路には木の板の橋が渡してありました。
ジェイ農園さんの野菜はこんな風景の中で作られているのだなぁということを知りました。

お店のキッチンで料理をしていると、旬の走り、盛り、名残の移ろいを細やかに感じることができます。
例えば、春のグリーンアスパラ。
走りには、新しい季節がいよいよ始まる予感に心が踊ります。
茎はまだ細くみずみずしい青い香りがします。
オリーブオイルでさっと炒めて、塩とブラックペッパーをふるだけでも十分に美味しいんです。
「今年初めて食べたよ」「もうそんな時期なんだね」なんて会話が弾みました。

盛りの頃は、ツヤツヤと太く緑も鮮やかで見るからに元気いっぱいです。
味はどんどん濃く甘くなり、いろんな調理法を楽しめます。
味見のときには思わず、美味しい!と声がもれてしまいます。
特大のアスパラが手に入った時は、大胆にどーんお皿に乗せて存在感を楽しみました。
名残には、水分が減って硬くなるのでしっかり皮を剥き塩茹でします。
ぎゅっと凝縮した風味を味わいつつ、旬が終わりに近づいているのを感じます。
さみしいけれどまた来年です。

アスパラの姿を見なくなったなと思ったら、インゲンやミニトマト、とうもろこしなどと交代。
お惣菜は毎日、数種類用意するので、いろんな野菜の旬のグラデーションがあり、お皿の上で季節が巡るようです。
今なら茗荷や大葉が登場し、きゅうり、シシトウ、ナス、ピーマンといった夏野菜が益々甘く立派になってきています。
青菜は種類が少なくなってきて、小松菜と水菜が頼りです。
そして、もうすぐゴーヤやオクラが出てくる頃かなと楽しみにしています。

実際に丹波市の畑の中を歩いてみて、旬の野菜を食べることは、あの美しい景色と繋がり、土地と季節のエネルギーを身体に取り入れることなのだと思いました。
その仲介役としてMAMEHICOがある、そんなイメージも湧きました。
気も体も満ちる旬を美味しく召し上がっていただけるよう、日々心を込めて料理していきます。
ぜひ野菜たちが育った自然の風景に想いを馳せてみてくださいね。
きっとMAMEHICOでのお食事が一層豊かな時間になることと思います。

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