こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの永井宏佳(ひろし)です。
MAMEHICOの活動は、カフェ以外にも演劇、ドラマ、ラジオなど多岐に渡りますが、ぼくは、もうかれこれ4年以上、MAMEHICOでお芝居などをやってます。
ある日の本番後の打ち上げで、「MAMEHICOでオープンマイクがやりたい。名付けて、面白マイクである。」って、井川さんが言い出した。
オープンマイク?
まったく聞いたことがない。
Wikipediaによると、オープンマイクとは、「お店のマイクを、飛び入りの客に開放する」こと。
つまり、特定の有名人のライブとかではなく、パフォーマンスをしたい人たちに、好きに舞台を使わせるイベントってことらしい。
なんで、やりたいのか分からないけど、とにかくそれがやりたいらしい。
いろいろイベントなど控えていて、とても忙しそうだけど、ご乱心だろうか。
井川さんはいつも、ふざけているのか本気なのか、よく分からない。
でも、いつも全力なので、本気なのだと思う。
彼はカフェのオーナーでありながら、作品、公演のプロデュース・脚本・演出・編集、などなど全て1人でやってる、ちょっと変な人だ。
「お前も何かやれ。そうだ、こないだの火星人のやつがいい」
え…、火星人のやつ、とは、前に僕が演じた、井川さん脚本演出の1人喋りの演目のこと。
オープンマイクというワードも初耳なのに、出なきゃいけないのか…。
うーん、仕方があるまい。
こういう展開はいつものことだ。
井川さんはいつも「いいからやれ」という。
「いや、でも…、オープンマイクとかよく知らないし」みたいなことを言っても、意味がない。
「お前は始める前から能書きが多すぎる。やれ。」
何度、言われたかわからないので、もう言うのをやめた。
しょうがなしにぼくは、何年か前にやった台本を引っ張り出して、「火星人」の練習をした。
本番には、ピアノを弾く人、歌う人、大好きな本をプレゼンする子供、いろんな人が来た。
ぼくのことを、ほんとに「火星人と交信した人」だと、信じてくれちゃう人もいたり、イベントに感動して泣いた、なんて言うお客さんが何人もいたりして。
みんなで演じて、泣いて、笑って、なんか、すごくいい感じで終わった。
打ち上げでは、面白マイクの良さについて、ぼくら以上に熱く語るお客さんまでいた。
振り返ると、井川さんに関わってると、こういうことが多い。
一見、酔狂のようだけど、終わってみれば、みんなが巻き込まれて、いい塩梅になってる。
年中「いいからやれ」をやるのは、ぼく自身、気が重くもあるんだけど、続けてるんだから、楽しいんだと思う。
さて、第二回の面白マイクがあります。
良かったらぜひ、なんかやりにきてください。
良かったらぜひ、なんかやってるのを見届けに来てください。
一体感のある、よき時間を体験できると思います。