こんにちは、MAMEHICO銀座スタッフの池田レイナです。普段はMAMEHICO銀座で働きながら、お客様とお話ししたり、美味しいコーヒーをお届けする毎日を送っています。忙しいけれど、MAMEHICOでの毎日は、とっても充実した楽しさが詰まっています。
もともとエンタメ業界に関心があって、大学ではエンタメ関連のことを学んでいました。でも、MAMEHICOでの活動を通じて「ここでの実践が、自分にとって本物の学びになる」と感じて、思い切って大学を辞め、今はここにいます。
MAMEHICOでは井川さんと共に、色々なエンタメやイベントに関わる機会があります。お芝居に出演したり、ラジオ番組を制作したり、ライブに参加したりと、毎日が予想外の挑戦の連続です。
いよいよ、あした12月7日(土)に銀座で『エトワール★ヨシノ 5thアルバムDIMONION リリースライブ』が開催されます!昼夜の2回公演で、私もコーラスで出演します。皆さんにお会いできるのがとても楽しみです。
さて、このエトワール★ヨシノさん。MAMEHICOのオーナーで、わたしたちの社長でもある「井川さん」が女装して歌っているので、どうも世間的には誤解されたり、理解されにくい部分があります。
それはそれで仕方ないことだなと私達は笑ってますが、よく知る人はみな、エトワール★ヨシノさんって井川さんそのものだと知っています。
井川さんはよく自分のことを「ボクは『おばさんおじさん』だよ」とふざけて言いますが、ほんとにその通りなのです。
井川さんを近くで観察していると、ほんとに『おばさんおじさん』でしかないよなと。
まず私の知ってる井川さんは、とても男っぽいです。
社会で起こる理不尽なことがらに対しては、頑として立ち向かう姿勢をとって譲らず、その気迫も含めて女の私には怖いほどです。
コロナのときも「世間が店を閉めるからといって、こういうときこそ店っていうのは開いてなくちゃダメだろー」と言って、あとは世間からどんなに白い目で見られようとも、結局、ただの一度も店を閉めませんでした。
賃料のことでも納得いかないと裁判までしたりしました。
自分がこうと思った信念は曲げたりしません。
誰もやる人がいないような嫌なことも、「あっ、それオレやるわ」とすぐに引き取ってしまいます。
ところが、そんな井川さんなのですが信じられないことに、普段は、お料理、お掃除、整理整頓、日々の暮らしに対して、私達女性スタッフの誰よりも繊細でひたむきです。
おしゃべりが大好きで、話してる話題はおばさんそのものです。
都内のスーパーマーケットにとても詳しいし、メイク道具やメイクの仕方についても詳しい、美味しいスイーツのお店もよく知ってるし、それを真似て自分でケーキも焼いているし、女性の気持ちや体、様々な占い、季節の花などにも、めちゃくちゃ詳しいのです。
そして「まっ、適当でいいわよね」とすぐ言います。そういうところも、おばちゃんそのもの。
すごい『おじさん』と、すごい『おばさん』が完全に同居してる、まるで夫婦です。笑
ほんとに私、最初MAMEHICOに入りたての頃、井川さんてほかにも影武者が何人かいると信じていたほどなんです。
私はこんな人いままで会ったこと無いし、たぶん、これからも会えないと確信しています。
少なくとも、MAMEHICOのスタッフや一緒にものづくりしてる人たちも、みんなそう思ってるはずです。
さて、その井川さんの持つ父性と母性、その両面性がはっきりと出ているのがエトワール★ヨシノさんです。
ヨシノさんの歌の中には、恋心を歌う少女が主人公の歌があります。
人生の決意を誓う青年が主人公の歌もあります。
田舎町のバスの運転手の最期を描いた歌、長く連れ添った夫を失った女性の歌もあります。
本当に多様な、性別も年齢も問わない人物が、短編小説のように歌の世界に描かれているのです。
井川さんは、日々暮らしている色んな人たちの、言葉にできない思いを、ときに辛くて重たい気持ちさえも、真っ青なドレスに身を包み、ものすごく高いその歌声で、私達を慰めているんじゃないかと思います。
そのためだけにわざわざエトワール★ヨシノに扮してやっている、そうとしか思えないのです。
わからないけど、使命みたいなのがなければ、なんであえて忙しい井川さんが、エトワール★ヨシノを続けているのか理由が見当たらないのです。
私はかつてそれが不思議で、「なんでわざわざエトワール★ヨシノになって歌ってるの?」と直接井川さんに聞いたことがあります。
その返事は「えっ、なんとなく」だけでした。
井川さんと、エトワール★ヨシノ。
ほんとに不思議な人。最近、ほんとにそう思うのです。