みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
MAMEHICO銀座では、「MAMEHICO LIVE」として『脱走兵と群衆』を、ロングランヒット上演に向けて、毎月続けています。
つい先日、1月公演が行われました。
この「ロングランで続ける」という目標は、実は、カフェの営業とよく似ています。
続けるには、体力も、気力も、根気もいる。
とくに立ち上げの時期は、いちばん大変です。
いまの『脱走兵と群衆』は、オープンしたばかりのお店のようなものです。
最初のひと月くらいは、「新しいもの好き」の方や、「お祝い好き」の方が来てくださって(笑)、ぼちぼち、にぎわう。
でも、それがずっと続くわけではありません。
そこから先は、まず知ってもらって、「ここに来たいと思ってもらえるか」という勝負になります。
このフェーズは、いちばん踏ん張りどころで、とにかく、しんどい。笑
そんな、ある1月公演の日のこと。
内情を話してしまうと、今回の公演は、かなり厳しい状況でした。
ご予約はほとんどなく、直前の申し込みも、ほぼゼロ。
とくに中日の夜公演は、開場時間の18時になっても、予約は0名。
MAMEHICO LIVEは、カフェに来るような感覚で、気軽に来てほしくて、あえて予約不要にしています。
開演は19時。
「……これ、やる?どうする?」
18時半まで待つ?
いや、19時まで待つ?
中止にする?
スタッフと、ああでもない、こうでもない。
そんなとき、ふと。
…あれ?いま、すでに人、いるじゃないか!!
お昼公演を観て、そのまま残ってくれている方。
次回お手伝いに来る予定で、下見に来てくれた方。
「なにかある〜?」と、ふらっと立ち寄ってくれた方。
そして、普段はキッチンで忙しくて、なかなか観られないスタッフ。
予約はないけど、人は、いる。笑
「…やろう!!!」
そう決めた瞬間から、猛ダッシュです。
そこからが、またすごかった。
お昼に来てくれていた方と、次回手伝い予定の方には、いい機会だからと、練習も兼ねて、急きょスタッフに入ってもらい(!)、いつものスタッフは、お客さん役に。
いつものスタッフは、初めてお客さんとして観ることができました。笑
さらに、「来られない人に向けて、配信しよう!」と、ライブ配信も決定。
会場には、静かな熱気が生まれていました。
そして、19時。開演。
ここからが、ほんとうにすごい。
ヨシノさんは、目の前のお客さんに、全力で届けようとする。
いつも以上に、熱のこもった演技。
お客さんいじりも、遠慮なし。笑
でも、それが場を温めていきます。
配信先の画面の向こうのお客さんにも、ちゃんと目を向ける。
会場と、画面越しと、不思議なくらい、一体感がありました。
この感覚は、文章では、うまく伝えきれません。
でも、「あぁ、いま、生きてるな、この場は」そう感じる時間でした。
もちろん、理想を言えば、ちゃんとお金につなげないといけません。
続けるためには、それが必要です。
続かなければ、ロングランも、なにもない。
でも。
MAMEHICOは、もともとカフェから始まって、「人が集って、場が生まれる」ことを、ずっと大切にしてきました。
理屈より先に、まず、目の前の人を大事にする。
そこをおろそかにしないことが、結果として、続く力になる。
あの日の公演は、それを、あらためて教えてくれた時間でした。
ロングランは、一気に成功するものではありません。
小さな積み重ねの連続です。
うまくいく日もあれば、しんどい日もある。
それでも、ひとつずつ、続けていく。
そんなふうに、これからもやっていこうと思っています。
2月の公演もすぐ。
もちろん、3月、4月もやります。
ぜひ、MAMEHICO銀座へ、ふらりとお越しください。

「脱走兵と群衆」
出演 / エトワール★ヨシノ
作・演出 / 井川啓央
日時: 2月11(水・祝)、12(木)
場所: MAMEHICO銀座



