三軒茶屋 神戸 桐生やってます。モーニング推しです。
銀座はメンテナンス中です。2月には再開します。

檸檬ケーキ2026┃やってる店舗 三軒茶屋・神戸御影

いつまでも在ると思うな、、、

「檸檬ケーキはいつまでですか?」毎年この時期になると、判で押したように繰り返されるこの質問。MAMEHICOの冬から春にかけての定番、檸檬ケーキです。バターを折り込んだサクッホロッのパイ生地に、酸味の効いた檸檬カスタード、そして無糖の生クリーム。構成要素はシンプルですが、一度食べるとなぜかハマる人が続出します。印象が強い割に、やってるのは3ヶ月だけ。「まだあるだろう」と高をくくっているうちに、予告なく終わるのが常ですので、あるうちに食べておくのがよろしいかと思います。

クリーム炊きは重労働

MAMEHICOの檸檬クリームは、ちょっとした筋トレに近いです。両腕で抱えるほどの銅のさわり鍋を火にかけ、卵にひたすら空気を含ませていく。そこにたっぷりの檸檬果汁と、バターを惜しみなく投入します。銅鍋は熱伝導が良いぶん、少しでも手を止めれば即座に焦げ付くのが難点。重たくなっていくクリームを絶えず混ぜ続け、空気を含ませ、焦がさないように、でもしっかりと火は通す。この「混ぜつづける」という単純かつ過酷な反復運動の果てに、あの滑らかな口溶けが生まれています。

檸檬絞り隊

このケーキの輪郭を作っているのは、間違いなく国産檸檬の鮮烈な香りです。ただ、国産は香りが良い反面、非常に皮が堅いのです。だから果汁がなかなか取れない欠点があります。これを機械を使わず手作業で搾るとなると、調理というより修行に近い。あまりに大変なので助っ人を募集したところ、お客さんから多くの有志が集まってくれました。名付けて「檸檬絞り隊」。みんなで握力の限界まで挑んでくれてるおかげで、今年も檸檬ケーキはできているのです。あの味と香りは、隊員たちの努力の結晶です。

国産の粉とバターで作る

檸檬ケーキのパイ生地は、層を折り重ねる折りパイではなく、バターを粉に切り混ぜていく「混ぜパイ」です。 群馬県桐生で製粉された風味豊かな国産小麦に、たっぷりのバターを合わせるのですが、ここで問われるのが作り手の手際です。手の熱でバターが溶けてしまえば全てが台無し。冷たいうちに、素早く、サクサクと切り混ぜるスピード勝負。 そうして焼き上がったパイは、ザクッとした骨太な食感と、小麦の香ばしさを纏います。だからこそ、あの強烈な酸味の檸檬クリームと合わせても、決して負けない。引き立て役にとどまらず、堂々と渡り合えるだけの「地力」が、この生地にはあるのです。

生クリーム嫌いを克服させる

一般的に流通しているケーキは、どうしても「保形性(形が崩れないこと)」が最優先されます。工場から店舗へ運び、ショーケースに長時間並べる。そのためには、植物性脂肪を混ぜたり、安定剤で固めたりして、物理的な強度を上げなければなりません。見た目はいつまでも綺麗ですが、口の中にいつまでも残るあの重たい油膜感は、その代償です。 翻って、MAMEHICOは小さな店です。キッチンから客席までの数メートルが、このケーキの旅の全て。物流に耐える頑丈さは必要ありません。だから、形を維持する「保形性」よりも、口に入れた瞬間にスッと消える「口溶け」だけを優先できる。添加物に頼らず、純粋な乳脂肪の美味しさだけで勝負する。これは、効率を捨てた小さな店だけに許された特権だと思っています。

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    強さ: 非常に弱い