みなさん、こんにちは。MAMEHICO紫香邸・庭づくり班の草ヶ谷美香です。
紫香邸の庭づくりクラウドファンディングに、たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました。
おかげさまで、無事に目標を達成することができました。
みなさんから託していただいた気持ちを受け取り、庭づくりも、いよいよ次の段階に進んでいきます。
引き続き、今年も紫香邸の庭づくり遠足を開催します。
昨年末には、お隣さんとの境目に趣ある竹の塀が立ち、花壇には苔を敷きつめ、客席から見える庭の景色も、ずいぶんと雰囲気が変わりました。
とはいえ、庭全体を見渡すと、入り口側や奥側など、まだ手を入れきれていない場所も多く、「ここからが本番」と言いたくなるくらい、やりたいことは盛りだくさんです。
次回の遠足では、入り口寄りの花壇まわりや、池のまわりを整えていく作業を予定しています。
ここで少し、庭づくりの話を。
MAMEHICOがコロナ前まで北海道で畑をやっていた頃、私たちがお世話になっていた、梅木さんというガーデナーさんがいます。
ガーデニング界では名の知れた方で、以前、MAMEHICOがプロデュースしたお店の庭づくりをお願いしたことがあります。
そのとき、梅木さんが言っていた言葉が、ずっと心に残っています。
「庭づくりの8割は土木作業。 木や花を植えるのは、本当に最後の最後。最初の土木が、何より大事なのよ」
実際、作業を見ていると、いちばん時間と手間がかかっていたのは、表からは見えない、土のさらに下の部分でした。
水はけをよくするために砂利を敷き込んだり、ドリルで物理的に穴を開けたり。
平らな場所に、あえて緩やかな勾配をつくって、庭全体の印象を変えていたり。
完成した庭を眺めても、なかなかわからない部分にこそ、実は一番の労力がかかっている。
そんなことを、梅木さんから教わりました。
そして今、紫香邸で自分たちの手で庭づくりをしてみて、その言葉の意味を、日々実感しています。
シャベルで土を掘り、植物を植えるだけでなく、セメントを練ってコテで塗り広げる左官作業をしたり、はつり機と呼ばれる機械で、叩くように土を耕したり。
あちらの土をこちらに運んだかと思えば、今度は別の場所から砂を運んでくる。
私たちの庭づくりでも、華やかとは言えない、地味で地道な作業がほとんどで、時間も手間も、そうした「下準備」にかかっています。
でも、その土台さえきちんと整えば、そのあとの仕上げは、驚くほどスムーズに進むんです。
もうひとつ、梅木さんが教えてくれたことがあります。
「庭は、“今が一番いい状態”につくっちゃいけない。3年後、10年後に、だんだん良くなっていくように考えるものなのよ」
一時的にきれいに見せることはできても、それでは、その後の管理が難しくなる。
自然を相手にする場所だからこそ、時間をかけて育てていく覚悟が必要なのだと。
実際にやってみると、思い通りにいかないこともたくさんあります。
でも、だからこそ、手直しを重ねながら、この庭をゆっくり育てていけばいいんだと、焦ることなく、そう思えています。
都会で暮らしていると、なかなか触れることのない作業や感覚。
土に向き合い、手を動かしながら得られる学びが、この庭づくり遠足には、散りばめられています。
「庭づくり」と聞くと、経験が必要そうに感じるかもしれませんが、私たちを含め、ほとんどの方が、ここで初めて庭づくりをしています。
重たい作業もあれば、軽く手を動かすだけでできることもあり、できるところから少しずつやって、気がつけば、土に触れる時間そのものを楽しんでいる。
…そんな空気が、この庭づくり遠足にはあるように思います。
私たちと一緒に、そんな時間を体感してくださる方を募集しています。
どうぞまずは一度、足を運んでみてください。
ご参加、お待ちしています。

2026 庭づくり遠足
MAMEHICO紫香邸にて
2/7(土)–8(日)
3/7(土)–8(日)
4/25(土)–26(日)
5/23(土)–24(日)



