こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの横田理恵子と申します。
私がMAMEHICOのイベントに初めて参加したのは2014年、味噌会というイベントでした。
それから、かれこれ10年以上、MAMEHICOに通い続けています。
先日は、エトワール・ヨシノの音楽劇「脱走兵と群衆」に参加しました。
これはヨシノの若い頃の思い出をもとにした物語。
主人公は、戦地に慰問団の歌手として派遣されたミーリンという若い通信兵の女性です。
舞台に立つのはヨシノただ一人。
けれど、そこには確かにミーリンが存在していました。
彼女の苦しみや悲しみ、強さと弱さが、目の前で生き生きと浮かび上がってくるのです。
役者が一人であることは制約ではなく、むしろ想像力を強く刺激する仕掛けでした。
これは実際に観なければわからない、驚きの体験です。
「脱走兵と群衆」は1960年代の東南アジアが舞台ですが、ミーリンは現代を生きる女性そのもの。
彼女は責められるべきでしょうか。それとも、同情されるべきでしょうか。
今を生きる、多くの“ミーリン”たちへ。
私はこの物語をあなたに届けたい。そう思いながら、会場を後にしました。
誰もがヨシノのように信念を貫いて生きられるわけではありません。
目に見えない何かに縛られ、止むに止まれず人生を歩んでいる人は多いと思います。
だからこそ、悩み、もがき、苦しむ。
ときには間違いも犯し、変わる勇気を持てないこともある。
それでも、ヨシノはそんな私たちを否定しません。
甘やかすのでもなく、表面的な優しさを押し付けるのでもなく、ただ、自分の姿を見せ、歌を聴かせ、物語を届けてくれる。
その姿勢が、私たちの明日を生きる力や希望になります。
「脱走兵と群衆」はこれからも公演が続きます。
ヨシノを知っている人も、知らない人も、ぜひこの作品に触れてください。
そして、今を生きるミーリンたちに、この物語が届きますように。

音楽劇「脱走兵と群衆」
2025年10月16日(木)
開場18:00 /開演19:00



