こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺 臣将(しげまさ)です。
いま僕たちは、御影でわくわくする企画を学生さんたちと一緒に進めています。
それは「御影の山手で、珈琲の野点(のだて)をする」というもの。
野点といえば茶道を思い浮かべるかもしれませんが、今回はMAMEHICOの珈琲を持ち込む試みです。
山や海を望む御影の山手ならではの景色の中で、昔から住まわれている方に暮らしや歴史を伺いながら、一杯の珈琲を味わう。
そんな時間を形にしようとしています。
きっかけは、ある出会いでした。
井川さんから紹介されたのが、近畿大学の村松秀教授。教授はNHKの番組プロデューサーとして「すイエんサー」など数々の科学番組を手がけ、映像を軸に社会とつながる「コトづくり」を追究してきた方です。
そして村松ゼミでもコトづくりを重視し、地域の現場に飛び込む活動を続けておられます。
その姿勢は「地域の魅力を再発見し、伝えたい」というMAMEHICOの思いとぴったり重なりました。
教授と語り合う中で「神戸の誇りと伝統とは何か」というテーマが立ち上がり、村松ゼミの学生たちと一緒に歩むプロジェクトが始まりました。
学生たちは「文化的で、社会性のあることを」という合言葉を掲げ、プロジェクトチームを結成。
ゼミで培った知識を活かしながら、御影という土地の魅力を掘り起こすべく、熱心に議論を重ねています。
初めてMAMEHICOを訪ねてくれた日の真剣なまなざしを、僕はいまでもよく覚えています。
御影の山手に長く暮らしている方々にとって、山の緑と街並み、その向こうに広がる海は日常の延長にある当たり前の景色かもしれません。
けれど外から訪れる者の目には、それは誇りと伝統を宿した特別な舞台として映ります。
きっと、そうした積み重ねこそが御影の豊かさを形づくってきたのだと思います。
学生たちは「この場所だからこそできることがある」と考えています。
実際にお宅を訪ね、窓からの景色を体感しながら、御影に息づく誇りや物語に触れ、そこから新しいアイデアを紡ぎ出しているのです。
いま彼らは、手作りのチラシを抱えて御影の町を歩き回っています。
実際にロケーションに合うお庭を貸してくださる方を探していて、御影や住吉の山手にお住まいで「少しだけでも協力してみようかな」と思ってくださる方がいれば、ぜひ声をかけてください。
その小さな一歩が、学生たちには大きな力になります。
正式な発表はもう少し先ですが、当日は「御影珈琲野点」として、地域のみなさんと一緒に楽しめる公開イベントを予定しています。
詳細はまたこのブログでお知らせしますので、興味を持っていただけたら、その時はぜひ足を運んでみてください。
MAMEHICOの珈琲と御影の景色、そこに学生たちの熱意や地域の方々の思い出が重なれば、きっと忘れられない時間になるはずです。



