みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの深井海咲と申します。
私が初めてMAMEHICOに行ったのは、渋谷公園通りのお店でした。
コロナが少し落ち着き始めた頃です。
知人だったMAMEHICOメンバーの方に誘われてお店に行くと、「よく一緒にお昼を食べている2人です」と他のお客さんを紹介され、その日は4人でお弁当を食べることになりました。
初めての私にも、必要以上に気を使うでもなく、その日のお弁当に入っているおかずについて話したり、「自宅で漬けたから」とタッパーから梅干しをお裾分けしてもらったり…(飲食店内なのにいいんだ!とびっくり。笑)。
その空気がとてもあたたかく、当時の私には新鮮でした。
帰り道、自然と口角が上がっていたのを、今でも覚えています。
これが、私のMAMEHICOの原体験です。
MAMEHICOを最大限に楽しむポイントは、「参加すること」ではないでしょうか。
もともと私は「人付き合いなんて面倒」と思っていました。
小さい頃のバレエ教室、学生時代の吹奏楽部、アパレルの仕事…。
長年、女社会に揉まれすぎた結果、いつも他人の顔色を伺って同調し、虚勢を張ることに疲れていたのです。
そんな私が「参加したい」と思ったのは、よっぽどのことでした。
そのきっかけが「面白可笑おかひこ」でした。
なぜそうなったのか自分でもわかりませんが、とにかく、ビンの栓が開くように「しゅぽっ」と心が開いてしまったんです。
(これは井川さんが以前言っていた例えですが、まさにそんな感じでした。)
でも、MAMEHICOでお手伝いや出し物に参加すると、いつもの取り繕った自分ではいられません。
失敗した瞬間は、恥ずかしくてどうしようもなく、消えてしまいたくなることもあるし、「私にはできない!」とヘソを曲げてしまいたくなる時もあります(実際に曲げたことも。笑)。
けれど、そんな私を軽蔑するどころか、あたたかく見守り、根気よく付き合ってくれる空気がここにはありました。
その眼差しに触れたとき、「もしかして、ダメダメな自分を晒しても、人は案外なんとも思わないのかもしれない!」と思えたのです。
今は、MAMEHICOに出会う前より、少しだけ素直に生きられるようになった気がします。
なにより嬉しいのは、この歳になって「ミサキ!」と名前で呼んでくれる人が増えたことです。
その安心感の中で初めて、「ああ、私って本当は寂しかったんだ」と気づきました。
もちろん、参加するなら本気です。
でも意外と「居るだけ」も許されます。
しばらく顔を出さなくても、行けば「おー」と迎えてくれる。
参加して、ゆるく繋がる。
私が初めて訪れたときに感じた、あの懐の深さとおおらかさが、やっぱりMAMEHICOの魅力なんだと思います。



