一緒にお店を育てる

みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影、店長の妻・みゆきです。

最近、お店では「ちょこっとお手伝いさん」を募集していて、お客さまに30分ほどの軽いお手伝いをお願いしています。
内容はさまざまで、おしぼりを畳んだり、お皿を洗ったり、イベントの受付を担当していただいたり。
私は、その「ちょこっとお手伝いさん」に仕事をお願いし、やり方をお伝えする係です。

そんな中、あるお手伝いさんとの会話が心に残っています。
ある日、店内で開催する音楽ライブの受付をお願いしたときのこと。
入り口の外に机と椅子を用意し、受付の流れを一通り説明していました。
すぐ横の掲示板には、その日のライブのチラシをはじめ、モーニングやほかのイベントの案内チラシが何種類も吊るされています。

これらのチラシは、イベントが終わるとたいてい処分します。
裏紙として使うこともありますが、全部は使い切れず、多くがゴミ箱行きです。

説明を終えると、お手伝いの方が掲示板を見ながらこう言いました。
「今日のライブのチラシ、まだたくさん残っていますよね。これって終わったら捨てちゃうんでしょうか? もったいないですよね。アーティストのプロフィールも載ってるし、来てくださった方にお渡ししてみたらどうでしょう? そのついでにモーニングのチラシも一緒に渡せたらいいかもしれませんね。」

私はハッとしました。
そんなふうに考えたことがなかったからです。
これまでスタッフの間でも出たことのない意見でした。

いらないものとして扱っていたチラシも、見方を変えれば誰かに喜んでもらえるものに変わる。
そんな細やかな心遣いは、私にとって大きな学びになりました。

そして何より、お店をただ手伝うだけでなく、よりよくするために一緒に考えてくれる存在として関わってくれることが、心から嬉しかったんです。

私は、スタッフとお客さまの垣根を超えて、一緒にお店を育てていきたいと思っています。
そうすることで、ここを「自分の居場所だ」と感じてもらいたい。
ふらっと立ち寄れば顔見知りに会えて、少しおしゃべりできる。
おいしい飲み物や食事で体も心もホッとできる。自然と笑顔になれる…。

そんな場所を作ることは、生きづらさを感じていた子どものころからの私の夢でした。
その夢を、今、みなさんと一緒に少しずつ形にできていることが、本当に幸せです。

 

MAMEHICOは、「お店を一緒につくってみたい」というみなさんといっしょに歩んできました。そして今、新たに参加してくださる方を大募集します。