ースタッフの採用基準はなんですか?
昔は、スタッフの採用基準は事細かくHPに書いてあって、HPはリクルートのために作っていたようなところがあった。
ところが、求人でヒトが来るんだけど、MAMEHICOの考え方にマッチしない。
HPにアンケートに答えてから応募しろということをやったり、川口葉子さんのHPの掲示板に無料で求人を掲載してくれるサービスをやってらして、そこに載るとカフェ好きの女の子はこぞって来た時代もあった。
結果的には求人で来たヒトが居着くということが無く、今は求人はしていない。
というのも、三軒茶屋と渋谷の2種類のお店があった当時、三茶はお店を立ち上げ、しばらくして安定して、お店として稼働するようになった一方、スタッフが居付きにくい。
プロ意識の強いのは有り難かったけど、作業をするために私たちはいるんだという、そういうマインド、スタンスだった。
一方、渋谷は再開発に飲み込まれたり、立地の問題でなかなかお店が上手く軌道に乗らなくて、イベントやったりお客さんとの関係を変えていった中で、
売り上げは立たないけど、お客さんから、私こそMAMEHICOで働きたいと志願してずっと辞めない。
渋谷店の方がMAMEHICOやボクとの親和性が高いスタッフがいる、という逆転現象が起きることが10年近くあった。
これは経営者としては不可解で、お店の売上が立ってる方は繁盛してるけどMAMEHICOの考え方についての理解が乏しい。かたや、売上の立ってないお店はMAMEHICOの考え方に理解を示してくれてお客さんから、スタッフに志願してくれてるヒトが多いことがあって、コロナになってそれがますます顕著になり、渋谷のスタッフだけが残り、三茶のスタッフは居なくなるということが起きたんだよね。
その経験があるので、求人をかけるよりは、MAMEHICOに親和性のあるヒトの中から、最初はお手伝いからスタートして、そのうちにスタッフとして雇うという、昔の丁稚奉公(笑)のように一人前になっていくという、昔は上手く考えていたシステムだったんだと今にして思います。