こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの池田玲菜(れいな)です。
普段はカフェで働きながら、井川さんの作品に参加し、演者としても活動しています。
今年で25歳になり、毎日楽しく充実した日々を送っています!
年明けから、YouTube連続ドラマ『ノッテビアンカ』を紹介しています。
わたしがそのナビゲーターを務めますので、みなさんよろしくお願いします。
『ノッテビアンカ』では、OSEKKAIカフェの店員「ハルエ」役を演じています。
さて、今日は第1話で私が印象に残っているシーンのお話をしたいと思います。
セツオさんとマサシさんの車内での長い会話のシーン。
私が見てきたテレビドラマとは違って、ただ淡々と会話が続きます。
その会話がリアルっていうか、生々しくて、とても共感できます。
セツオさんが信用金庫を辞めて、特殊清掃の仕事に就く。
セツオさんはことあるごとに、なんでわざわざ金融機関を辞めて、特殊清掃の掃除婦になったのかと聞かれる。
みんな当たり前に、信金にいた方が”良い”のにという態度です。
「よほど辞めたくなる原因があったのか?」としつこく聞いてくるわけです。
でもそれに対し、セツオさんは、「まぁなんとなく、いられなくなってね」とだけ言うんです。
その感覚が、私にぴったりなんです。
私も大学を辞めるとき、そしてMAMEHICOに居たいって言ったとき、みんな「なんで?」って聞いてきました。
みんな誰かに「大学を辞めてまでMAMEHICOで働く理由」を求めてくる。
でも正直、強い動機があったわけでもないんです。
「まぁ、なんとなく」なんです。
大学にいると息がしづらいなと思った、それでなんとなく辞めたんです。
べつに「よほどMAMEHICOが好きなんだね」みたいなことも違うし、そもそも好きだからいて、嫌いだからいない、なんて単純なものじゃないよなって思ってました。
辞めた理由も、続けている理由も、単純にこうだからというものではなかったから、このセツオさんの「まぁなんとなく、いられなくなってね」がよくわかるんです。
私が小さい頃から見ていたテレビドラマは、キレイな俳優さんが主役をやって、主役は強い正義感を持っていて、前向きに困難を乗り越えてハッピーエンド、みたいなパターンがありました。
そういうのばかり見ていたら、私もそうじゃなくちゃいけないのかと思い込んでいたけど、理由なんてそう簡単に説明できるものじゃないんだ、っていうドラマを見たことなかったから、「ノッテビアンカ」には出演していたからではなくて、視聴者として、引き込まれてしまったんです。
「ノッテビアンカ」は、誰が主役かもわからないし、事件という事件も起きないけれど、何となくしっくり来るリアリティが私には新鮮で、それを素人の自分たちで作ったなんて、ほんとダントツのドラマなんです。
だいぶ、ひいき目の私ですが、ぜひ一人でも多くのみなさんに見てほしいと思っています。