こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの川端麻友です。
2025年9月8日。御影店は3周年を迎えました。
前日9月7日は全スタッフが揃う日。
「みんなでお茶でも飲みながら、お祝いしませんか?」
先輩スタッフの一声に誘われて、私たちはキッチンに集まりました。
お手伝いさん(お店のオープン当初から通ってくださっている、心強いお客さま)もいらっしゃったので一緒に。
営業の合間を縫って、店長ご夫妻、スタッフ3人、そしてお手伝いさんで、小さな輪をつくります。
「ハッピーバースデー」の歌を、小さな声でそっと歌いました。
不思議なことに、声が小さいほど特別な空間のような気がしました。
ひとりずつ、この3年間への想いを語り始めます。
私はこのお店に関わるようになって、まだ3ヶ月。
3月、ふらりと立ち寄ったのがご縁で、そのままスタッフになりました。
みんなの言葉に耳を傾けながら、私は知らなかった物語を少しずつ辿っていく時間となりました。
「東京のスタッフさんに手伝ってもらいながら、床を磨いたり、壁に和紙を貼ったりして、お店をつくったんだよ」
「開店日に椅子が間に合わなくて、代わりにパイプ椅子を並べたこともあったよね」
「愛媛のふるさと品お取り寄せ企画や、みんなでラジオ体操をした日もあったね」
「ここ最近は、目まぐるしかったなあ。あっという間だった」
どの言葉にも、感慨深さを感じます。
最後に話し始めたのは、店長でした。
「2周年から3周年になるまで、すごく長く感じたな…。多分、たくさん考えることがあったからだと思う」
そう言って、少しだけうつむきながら、ぽつぽつと話し出されました。
普段の喫茶営業に、イベント企画、撮影やスタッフへの気配り、お客さまへの対応。
数えきれない“やるべきこと”に囲まれて、それでもこの場所を守ってきたのだと思います。
私事ですが、つい先日、小さなWSを一つ企画・実行する体験をしました。
当日まで頭がいっぱいだったこと、お客さまがひとりでも来てくださったときの喜び、呼びかけに反応がないときの寂しさ。
体験したことで、ほんの少しだけれど、お店を続けることの苦悩が想像出来ました。
もちろん、これからの話もありました。
「地域に寄り添えるようなこの場所が、遠くの方にももっと知って頂いて、広がっていったらいいよね」
やわらかく語る店長の言葉に、先輩スタッフは目を輝かせていました。
お手伝いさんが、ふとこんなことをおっしゃいました。
「物販に立って見ていると、迷わずMAMEHICOに入っていくお客さまが増えましたね。なんだか、嬉しいです」
ずっとお店を見守ってくださった方だけが持っている、温かく優しいまなざし、言葉でした。
知らなかった物語に触れたり、誰かと想いを重ねたり。
この“輪になる”時間が、私は好きです。
お客さまも一緒に、輪の中に加わって。
そうやって、この輪が少しずつ広がって、また新しい繋がりが生まれていく。
そんなこれからが、とても楽しみです。

MAMEHICO20周年、御影店3周年の節目にあたり、パーティーを開く運びとなりました。どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。
2025年9月28日(日)13:00〜



