【20th】虹のようにつながる縁

みなさま、こんにちは。MAMEHICO神戸メンバーの北井智子と申します。

私の人生で、楽しく、その一方でしんどく、悩ましい時期がありました。
そんな転換期に、どんな私でも変わらず、そっと優しく寄り添ってくれたのがMAMEHICOです。
料理も、設えも、そしてそこにいる人も、いつも温かさを感じさせてくれる場所。
それが、私にとってのMAMEHICOでした。

実は、夫はなぜか【C】を入れて「マメチコ」と覚えてしまっていて、我が家ではMAMECHICOと呼んでいます。
私たちにとっては、MAMEHICOはそんな親しみのある存在です。

20年という時間。長いようで短く、思い返せば、MAMEHICOも私も変化を重ねてきました。

初めて訪れたのは、夜の三軒茶屋店。
当時は夜の22時ごろまで営業していて、外から見える店内の雰囲気に惹かれ、勇気を出して扉を開けたことを覚えています。
仄暗い照明が心地よくて、カッコつけてホットワインを頼んだりして…結果、眠くなってしまったり(笑)。

目に見えないけれど、確かに「心」がある場所で過ごす時間。

料理の美味しさも、空間の心地よさも、私の中で何倍にも膨らみ、一気にファンになったことを、今でもはっきり覚えています。

お気に入りは、豆豆サラダと円(まる)パン。
ハンバーグと円パンの組み合わせも好きでした。
BLT、エッグサンド、マメレット、フルーツサンド…。
ほかにも大好きなメニューばかりで、飽きることなく旬の食材でいつも満たしてくれました。
ショートケーキはいまだに私の中で一番です。

当時は三軒茶屋に住み、職場は渋谷。
寝る間も惜しんで何かを求めていたあの頃、私の身体はMAMEHICOでできているんじゃないか!ってくらい通っていました。
もし、あの頃に戻れるなら、味噌作りや遠足、宇田川でのイベントにも参加したかった。
イベントに参加する余裕はない中でも、冊子やラジオ、YouTubeで井川さんの考え方や言葉の響きに触れる時間は、とても心地よいものでした。

やがて東京を離れ、神戸へ。
たまにオンラインショップでお福分けをお願いして、MAMEHICOの風を感じていました。
そんなとき、御影にお店ができると知った瞬間の驚きと喜びは、まるで虹を見たよう!
さらに、群馬にもお店ができると聞いて、ダブルレインボーを見たときの驚き(私の出身地なんです)!
そして、御影のオープン日が私の誕生日だったことにも驚き、もはや勝手に「応援されている気分」になり、ハッピーでした!

人生で、ここまで縁のあるお店はありません。不思議だし、面白い。
縁は、無理につなぐものではなく、自然に導かれるものを大切にしています。
このつながりには、きっと意味があると思っています。
その答えに、いつか気づく日をひそかな楽しみに。

これからも、30年、40年と見守り続けますね。
そして、人生の伏線を回収する瞬間を、心待ちにしています。