みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺臣将(しげまさ)です。
2025年からスタートした「御影季節だより」。
大好評をいただいた1月のみかんに続き、2月は“いちご”をテーマにお届けします。
ボクには、いちごを見るたびに思い出す、忘れられない味があります。
それは、4年前に亡くなった母との記憶です。
この季節、スーパーの棚にいちごが並ぶのを目にすると、いつも幼少期の懐かしい情景が蘇ります。
ボクが子どもだった頃の今から40年くらい前のこと。
当時は今のように甘くて大粒のいちごが手軽に買える時代ではありませんでした。
どちらかというと酸味のほうが際立ついちごが主流で、甘さを求めるにはひと工夫が必要だったのです。
共働きで夜遅くまで働いていた母が、そんな酸っぱいいちごをスーパーで見つけてはよく買ってきてくれました。
母は家に帰ると、台所でいちごをスプーンで適当に潰し、たっぷりの砂糖をふりかけて、それに牛乳を注いで即席の“いちごミルク”を作ってくれたのです。
いちごが食卓に並ぶのは、旬の限られた時期に数回だけ。
決して裕福な家庭ではありませんでしたが、だからこそそのいちごミルクは特別な“ごちそう”でした。
甘酸っぱくて冷たくて…子ども心に、これ以上の贅沢はないと思ったほどです。
今振り返ると、あの食べ方にはちゃんと理があったのだと感じます。
酸っぱいいちごに甘い砂糖をたっぷり絡めることで絶妙なバランスが生まれ、その甘酸っぱさが牛乳に溶け込むと、まるで極上のデザートジュースのような味わいになりました。
母の手作りのいちごミルクは、ボクにとって今でも心に刻まれた「母の味」の象徴です。
そんな想い出のいちごミルクを、2月の「御影季節だより」でぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいと思っています。
母のものとは少し違いますが、いちご、牛乳、そしてヨーグルトや蜂蜜を使って、その場で一杯ずつお作りする特製いちごミルクを販売します。
いちごの風味をそのまま活かし、懐かしさと新しさを感じられる一杯に仕上げました。
ボクが店頭でひとつひとつ心を込めてお作りしますので、ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
その他、糸島から直送される露地栽培、完熟摘みたての本当においしいいちご、果肉をゴロッと残してお砂糖のみで手鍋でコトコト炊いた絶品いちごジャムなども販売します。
ぜひお越しくださいね。

2025.2.6〜2.17
御影MINI季節だより「いちご」
MAMEHICO神戸・御影にて
いちごミルク特別販売
2/8(土)・2/9(日)
12:00〜15:00