焦がしの香りと甘い攻防

こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。

ただいま、MAMEHICO界隈では“選挙”に向けて静かな盛り上がりを見せております。
といっても、それはMAMEHICOでお出ししている「カンボジアプリン」の脇役をめぐる選挙。
トッピングを生クリームか?リコッタチーズか?
あなたはどちらを選びますか?という「MAMEHICOプリン選挙」なのです(笑)。

まず、「カンボジアプリン」とは井川さんの造語で、かぼちゃのプリンのこと。
「南瓜(なんきん)」と書いて「かぼちゃ」と読むのがずっと不思議だった井川少年。
ある日、「カンボジア → カンボジャ → カボチャ」という流れで、カボチャの語源がカンボジアであることを知り、えらく感動したそうです。
「これをみんなが知ったら幸せになる」と思い、“カボチャプリン”ではなく“カンボジアプリン”と名づけたのだとか。

そんな由来をもつカンボジアプリン。
今年はそのトッピングが、生クリームとリコッタチーズの2種類からお選びいただけます。

生クリームはおなじみですね。
では、リコッタチーズとは?
イタリア語で「ri(再び)cotta(煮た)」という意味で、チーズ作りの過程で出るホエー(乳清)を再加熱して作るチーズです。
ミルクの甘みとさっぱりした風味が特徴で、MAMEHICOのカンボジアプリンとも相性抜群!

そんなわけで今、生クリーム派とリコッタ派の熱いバトルが繰り広げられ、みなさんの“応援演説”が次々とブログにアップされています。
私は、プリンへのみなさんの熱〜い想いを知り、キッチンで聞き耳を立てながら、思わず誇らしくなりました。
だって、作る側からすれば、お客さんのそんな声を直接聞ける機会ってなかなかないですから。
なので最近はにんまりしながら、毎日カンボジアプリンを焼いています。笑

さて、せっかくなのでプリンのことを少しご紹介しますね。
まず欠かせないのが、カラメルソース。
カラメルとは簡単に言えば、グラニュー糖に火を入れてべっこう色にし、さらに溶かして焦がしたもの。
もちろんMAMEHICOでは手作りです。
この“焦がし具合”がとても重要。
焦がしすぎると酸味が出てしまい、早めに火を止めると甘いだけのソースに。
もくもくと立ち上る煙の匂い、泡の立ち方、色の変化——それらを見極め、一瞬の判断で火を止める。
カラメルとは、まさに真剣勝負なのです。

プリン生地となるアパレイユには、卵・素炊糖・かぼちゃ・牛乳・純正生クリームのみを使用。
かぼちゃの水分や品種によって味や舌触りが変わり、オーブンの火の通り方でも微妙に違ってきます。
中心温度が78度になるまで蒸すことが大切で、それ以上でも以下でも理想の仕上がりにはなりません。
シンプルなものほど難しく、奥が深いのです。

先日使ったかぼちゃは蒸し焼きにした時点でホクホク!
「これはおいしいぞ」と思いながらプリンを焼くと、カットした瞬間に“ミシッ”と音がしそうなほどの濃密さ。
切りながら思わず「おいしそう〜!」と唸ってしまいました。

そんな大人気のカンボジアプリン。
選挙の日も、いよいよ近づいています。
ぜひ一度、MAMEHICOのカンボジアプリンを生クリーム、リコッタチーズ、それぞれの味わいでお楽しみください。
11月3日のご投票もお待ちしています。

 
※選挙前の予備知識として、以前の「天才よち丸ラジオ vol.295『カンボジアプリン』」もぜひお聴きください。