みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
先週末の2日間、紫香邸は「洋食屋」になりました。
このイベントは今回で2回目、開催は3か月ぶりです。
お庭には緑がぐんと増え、店内も雪見障子から簾戸へと衣替え。
前回の、しんしんと冷える冬の紫香邸とはまた違い、初夏の陽ざしに包まれたどこか軽やかな雰囲気でお迎えしました。
前回ご来店くださった方が、今回はご家族を連れてまた来てくださったり、初めての方が「前から気になっていて」と声をかけてくださったり。
地元でこうして少しずつ顔ぶれが広がっていくのを感じながら、準備にも自然と力が入りました。
今回は予約が少なめでしたが、当日になると飛び込みでご来店される方もいらっしゃいました。
これはお店をやっていてとても嬉しい瞬間のひとつであると同時に、難しさも感じるところです。
ご予約のお客さまをきちんとお迎えしながら、飛び込みのお客さまもできる限りお迎えしたい。
そのバランスをどう取るか、毎回試行錯誤です。
お昼のピークを越えたころ、飛び込みでお越しになったお客さまが何組か続きました。
キッチンではちょうどご予約分のメイン料理が立て込んでいるタイミングで、一瞬「どうしよう…」と迷いが生まれました。
するとホールスタッフが「飛び込みの方はお時間に余裕があるそうなので、お待ちになるそうです」とキッチンに状況を共有。
キッチンではそれを受け、「じゃあ、これらを出し切ってからオーダーを受けよう」と判断してくれて、無事にお席にご案内することができました。
こうしたちょっとした連携が、その場の空気をなめらかにします。
お店はチームプレーです。
一人では決してできないし、状況はつねに動いていきます。
まるでバスケやサッカーをしているような感覚で、お客さまの動き、スタッフの動きを同時に見ながら、自分がどう動くのが最適か、その都度判断していく。
その場にいるみんなの動きがピタッとかみ合った瞬間は、思わず「ナイッシュー!」と言いたくなるような、嬉しい瞬間です。
チームでやっているからこその喜び。
そして、「また来ます」と笑顔で言ってくださるお客さまの一言に、次への意欲をいただけます。
次回の「洋食屋イベント」は、三軒茶屋店で今週末に開催します。
紫香邸とはまた違った空気になるんだろうなぁと、いまから楽しみにしています。

2025.6.20〜22
銀座洋食屋
カフエマメヒコ三軒茶屋店にて