水曜日のひととき

こんにちは!MAMEHICOスタッフの池田さくらです。

今日は水曜日。神戸店は定休日です。
とはいえ、翌日からの営業に向けて、キッチンは朝からフル稼働。
早起きのスタッフが焼き上げたケーキの甘い香りが漂っています。
「おはよう〜、昨日は何してた?」
仕込み担当の3人でおしゃべりしながら、エプロンをつけて身支度します。

今日はあれとこれを仕込んで、普段はなかなか手をつけられないあの作業もして…。
午後には桃が届く予定。MINIの前のヤマゴボウも整えて。
やりたいことが盛りだくさんです!

そうこうしているうちに、お買い物係のスタッフが出発します。
ありがたいことに神戸店では最近お食事のご利用が増え、使う野菜の量も以前の比ではありません。

「この暑さの中、大変だよね」と声をかけると、
「大丈夫です!元陸上部なので、体力あります!」
と軽やかな返事。頼もしい限りです。

営業中とは違い、仕込みの日は作業に集中できるので、普段気づかない繊細なことにも目が届きます。
他のスタッフの動きを見て、話をして、学べる良い機会でもあります。

お昼どきをとうに過ぎて、さすがにお腹が空いたねと、いろんなパンを並べてみんなでつまみます。
無花果の葉をブレンドしたアイスティーも登場し、食いしんぼうが集まるとテーブルがにぎやかに。
もうひと頑張りのエネルギーを補給します。

お店の裏の整理整頓も、この日にやっておきたいことのひとつ。
MAMEHICOはいろんな物事を、きちんと自分たちの手で作っていきます。
手作りが基本のカフェ業務に加えて、映像撮影、音楽ライブ、展示会など…。
それぞれに必要な道具や機材、チラシや梱包材――カフェのバックヤードとは思えないほど、さまざまなものが並びます。
気を抜くと物であふれてしまうので、整理整頓も必死です。

そして、ときどき訪れる、私だけの特別な時間。
他のスタッフが用事で出かけ、お店に自分ひとりだけになる、だいたい夕方の少し前。
窓からの柔らかい光の中で、お気に入りの席にただ座ってみます。
何もしない、何も考えない。
ふとやってくる、不思議で静かで贅沢なひとときです。

「チリーン!」扉のベルが鳴って、元気な元陸上部員が帰ってきたら、ひとり占めの時間はおしまい。
最後の大仕事、6キロの鶏肉を2人がかりできれいに掃除し、切り分けて、この日を終えました。

私は、水曜日がとても好きです。

定休日が明けた木曜日、準備は万全。
活気にあふれる新しい一週間のはじまりです。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。