こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの川端麻友です。
先日、『エフエムピース アフタヌーンレディオ!』のイベントが開かれました。
開店と同時に人が集まりはじめ、予約のお客さまも、ふらりと立ち寄ったお客さまも加わって、昼下がりのカフェはあっという間に賑やかに。
この日の主役は、店長夫妻の前職である楽器店でご縁のあった三人組。
ギターの先生、ベースの先生、そしてヴォーカルレッスン生さん(いつも笑顔が素敵な常連さま)。
楽器店時代のつながりが今も続いていることがなんとも素敵で、リハーサルからちょっとした同窓会のような空気に包まれていました。
イベントでは、お客さまから事前にいただいた「夏の思い出」のリクエスト曲とエピソードが紹介されます。
自分の曲やお便りがいつ読まれるのか、ソワソワ、ドキドキしながら待つ空気が店内に広がり、私自身も一緒にソワソワしていました。
昼下がりのラジオ番組さながらにお便りが読み上げられ、その想いに寄り添うように演奏が始まります。
昭和の知らない名曲から平成の懐かしいメロディーまで、曲に合わせてお店の表情も変わっていくのを感じました。
私はというと、この日初めてホールに立つことに。
「パフェを召し上がったお客さまにシールを配ってきてね」と渡されたのは、多才なヴォーカルレッスン生さんが描いた可愛いイラストのシール。
ぎゅうぎゅうに座るお客さまの間を抜けて歩くのは緊張しましたが、
「私、パフェ食べました。くださ〜い」
「こちら二人分お願いします」
と、あちこちから声をかけていただき、笑顔を交わすうちに少しずつ緊張もほぐれていきました。
そしてこの日いちばん胸が熱くなった瞬間。
リクエストしていた、ZARDの「負けないで」が流れはじめたのです。
学生の頃、夏休みの宿題をいつも最終日まで引きずっていた私。
夏休み最終日に放送される24時間テレビから流れるこの曲に、何度も励まされました。
このときはキッチンで作業をしながら聴いていましたが、懐かしさと嬉しさが混じり、思わず笑みがこぼれて、少し涙が出そうになりました。
これまではイベントがあっても、キッチンの中で仕事を完結させていた私。
でもこの日は初めて、「あ、私も参加しているんだ」と実感できたのです。
閉店後の小さなお疲れさま会で、店長からこんな言葉をいただきました。
「どうやったら自分も楽しめるかな、っていう視点で、楽しさを探してみたらいいよ」
お客さまやゲストの方が楽しめる場をつくることばかり考えて、自分のことは置き去りにしていたと気づきました。
これからは少しずつ、「私自身も楽しむ」という視点を持って、お店の時間に関わっていきたいと思います。



