こんにちは。MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。
紫香邸のお庭には、2本の柿の木があります。
門のすぐ近くと、奥の裏庭のあたりに1本ずつ。
木の上を見上げると、橙色の実がちらほら。
お客さまから「立派な柿の木ですね」というお声も多くあったので、「今年はせっかくだから、とってみよう!」と。
周りの女の子たちに声をかけて、伸縮性のあるマジックハンドを倉庫からゴソゴソ引っ張り出し、柿をとってみました。
下から眺めているだけでは分からない、やたら葉っぱがついてて切って落とすのが大変とか、熟れすぎてるものや虫や鳥が開けたであろう無数の穴があいてるもの、落として割れちゃったものもあって、ちょっとしたことだけど、柿をとるっていうだけでも大変だなぁ~と思いました。
季節のお仕事は、ひとりでは大変すぎるし楽しくない。
やはりたくさんの仲間とすることがいいのだと改めて気付かされました。
今回の柿取りも、「どれ取る?」「はい!つかんだよ!」「今からおとすよ~!」「はい、キャッチして!」とお互いにたくさん声をかけあって、気付けば50玉近く取っていました。
籠にごっそりと積みあがった柿をみて、私も女の子たちもご満悦!
美味しいのかしらと、少し熟れている部分をかじってみると…、「おっ、甘い!おいし…くない!!めっちゃ渋い!」。
口の中が渋みで広がり、みんな顔をゆがめました。笑
でも、渋柿の渋抜き方法を調べました。
干し柿に、とか色々出てきましたが、柿のヘタの部分に焼酎をつけて、それを袋に入れて2週間ほど放っておく方法を試してみました。
本当にこんなに簡単で、あの渋みが取れるのか…、半信半疑でした。
2週間経っておそるおそる口に運ぶと、あの渋みは何処へ。
渋みが全くない甘い柿に大変身していました。
これは私の中で「やってよかったな」と思うことのひとつでした。
市販で売られているものしか食べなかったら、こういう感動は自分の中にうまれなかったなと思うからです。
柿をとること、渋柿の渋さを体験すること、その渋柿を美味しい柿にする知恵を得たこと、一緒に柿を焼酎に漬けながら語らったこと、梯子に登って見た夕日や山並みが美しかったこと。
こういう体験は、お金を出せば買えるものではありません。
紫香邸は、ある程度の安心できる関係さえできていれば、色々なことを知って楽しめる場所です。
そういう小さな体験を通して、自分自身を掘り下げていくこともできる。
わたしは、生活とともにある小さな感動を、これからもここで感じていきたいと思います。

柿を味わう日
11/13(木)〜11/24(月)
MAMEHICO紫香邸にて



