みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの水野知帆です。
MAMEHICOで大人気の檸檬ケーキ、みなさん召し上がりましたか?
私はこの檸檬ケーキの檸檬クリームを仕込んでいます。
檸檬クリームは、大きな銅さわりを使って炊きあげます。
作り方はシンプルで、卵や檸檬汁、お砂糖などの材料を入れて、火にかけて混ぜるだけ。
「混ぜるだけ」と言葉にすると至ってシンプルですが、この見極めが難しいのです。
たとえばチーズケーキなら、オーブンで大体何分くらい焼く、という目安があります。
機械の力に助けてもらいながら作り上げることができるので、まだ気が楽です。
ですが、THE人力仕事の檸檬クリーム炊きは、家庭では見たことのない火力をコンロから出して、ひたすら混ぜ続けます。
腕がめっちゃ疲れます。
自分の腕の感覚やクリームの状態を見ながら、「ここか…!?」という地点まで混ぜ続けるのです。
その場所は、火にかけてから何分後、というふうに数字で測れるものではありません。
以前聞いたことがありますが、「そんなの感覚だよ、感覚」と一蹴されました。
そう、自分自身の体を通して探し当てるしかないのです。
正直、「5分火にかけておいて」と言われたほうが、ゴールがはっきり見えるので、そこまで頑張ろう!という気になれます。
けれど、このクリーム炊きにおいてはそれがないので、いつも「このくらい!?合ってる!?」とひとり問いかけ続けています。
腕よりも気持ちのほうがどっと疲れます。
でも、使っていなかった感覚が研ぎ澄まされていく感じがあるんです。
これは檸檬クリーム炊きだけの話じゃなくて、どの仕事にも通じることだと思います。
お店での接客なんかは、特にそう。
いろんな背景を持ってお店にやってきたお客さんに対して、何が最適なのかはまったく分からない。
こうすれば必ず喜んでもらえる、なんてことはありません。
どうしたら心地よくお店で過ごしてもらえるのか。
その答えはお客さん一人ひとりの中にあり、それをよく見ないといけないのだと、教えてもらいました。
そんなことを、檸檬クリーム炊きを通して学ばせてもらいました。
本当に頭も体も使って大変ですが、やればやるほど奥深くて面白いです。
季節限定のデザートなので、檸檬クリームを作るのもあとわずか。
最後の最後まで、向き合い続けていきます。

檸檬ケーキは神戸・御影店と東京・三軒茶屋店にてお出ししています。



