みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの岩山有子と申します。
私がMAMEHICOを知ったのは、宇田川町店が閉店する少し前だったと思います。
その後、三軒茶屋店や公園通り店で食に関するイベントにときどき参加しましたが、その時はマメヒコの提供しているモノやコトには触れていても、その奥にある哲学までは知らなかった気がします。
今のように関わりだしたのは、銀座店がオープンして少し経ったころです。
スタッフの日野さんに誘ってもらって、面白可笑ひこという催しを観に行きました。
とにかく「人」を感じる催しでした。
出演している人や運営している人の気配が強く印象に残ります。
メンバーになってからは、遠足に参加したり、演劇に出演させてもらったり。
カフェとして利用するより、人が集まる機会にMAMEHICOに行くことが多かったので、ますますMAMEHICO=そこにいる人の印象が強くなっていきました。
演劇作品もラジオも、物語そのものが魅力的なのはもちろんですが、演じる人・語る人の面白さに光を当てるように創られていると感じます。
最近はあまりお店に行けていませんが、MAMEHICOを思うときに、「あの味」「あの空間」より先に「あの人は最近どうしてるかな」と浮かぶのは、カフェとしては少し特殊かもしれません。
田舎のような、母校のような感覚とでも言うのでしょうか。
もう一つ、日々の暮らしでMAMEHICOを感じるのは、家の掃除をしているときです。
銀座店でライブのお手伝いをして、最後に会場を掃除しました。
ポイントを教わりながら手を動かしてみると、「こうやって空間を清めて、整えているんだな」と実感します。
丁寧に目を配り、手入れをして、心地よい場所を作る。
お手伝いをするようになってから、掃除が以前より面白くなりました。
特に水回りを片付けるときに、お店のことが自然と頭に浮かびます。
その時々に出会う人や環境を活かした新たな挑戦と、日々の暮らしの基盤となる習慣。
この両方をたゆまず積み重ねて迎えたMAMEHICOの20周年を祝えることを、嬉しく思います。



