みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの村上千鶴子です。
私がマメヒコを知ったきっかけは、偶然でした。
東京へ出てきた2009年。
そのとき、知人と渋谷で会うことになり、「素敵なお店を見つけたので、ぜひ連れて行きたくて」と言われて連れて行かれたのが、宇田川町にあったカフエマメヒコ渋谷店でした。
最初の印象は、東京へ出てくる前に住んでいた街にあった紅茶専門店によく似ている、というものでした。
コンクリートの打ちっぱなしの店内、センスのいい飾り付け、大きな花瓶に生けられた花々。
今でも覚えているのは、イチゴのショートケーキの絵が飾られていたこと。
お店に入った瞬間、妙な懐かしさを覚えたのをよく覚えています。
ただ、大きなテーブルには少し驚きました。
あの頃の渋谷は、まだ個性的なお店が多く、それが印象に残っています。
今もそうですが、東京のカフェはおしゃれなお店が多い一方、場所代も含めて値段が高い。
だからといって居心地がいいわけでもなく、内装などすべてが好みに合うかと言われると難しく、新しいお店を探すのは意外と大変です。
今は、SNSの普及により以前より簡単にお店を探せるようになりましたが、それはそれで見極めが大変。
人気店はとにかく待たないと入れず、おばさんにはなかなかしんどかったりします。
そんな中、昔はよく行っていたのに足が遠のいた店もいくつかあります。
マメヒコも、しばらく離れてはいましたが、たまに行くようになって、大きな机から見える景色が思った以上に心地よくて。
椅子もゆったりしていて、隣の人が気にならない。
スタッフの方とも少しずつ話すようになり、行く楽しみが増えて、東京での“居場所”になり始めていきました。
土曜日の朝に開催されていた井川さんのお話会などは、楽しみにしていたイベントのひとつ。
参加されていた方はみなさん、知的な方が多かった記憶があります。
ただ、参加者の話を聞いているうちに、学歴コンプレックスの私はますます気後れしてしまうこともありました。
それでも、井川さんや参加者の話が聞きたくて、やっぱり参加していました。
映画撮影の際にはエキストラとして参加させていただいたりも。
井川さんの発想はいつも何歩も前を走っていて、とにかく面白くてワクワクしていました。
MAMEHICOはとにかく変化のスピードが速くて、少し離れるとあっという間に変わっています。
かつて渋谷にいくつもあったお店もなくなり、移転し、現在は銀座へ。
少し足が遠のいていましたが、今年の年明けに久しぶりに訪れてみたら、やっぱり変わらない居心地の良さがありました。
きっと、これからも少しずつ微調整をしながら、MAMEHICOは変化していくのでしょう。東京という街と同じように。
私は、その新しい姿をこの街でいつまで見ることができるのだろうか——。
そして、いつか東京以外のMAMEHICOにも訪れてみたいと思っています。



