こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの菊池幸恵です。
私は岩手在住ですが、MAMEHICOが好きで、東京に来るたび、ついMAMEHICOに立ち寄ってしまいます。
先日は、エトワール★ヨシノさんの音楽劇「脱走兵と群衆」を見てきました。
いつものMAMEHICO銀座店が、ほの暗く、テーブル上の照明も素敵です。
舞台中央には東南アジアの地図と通信機器、ソファーにテーブル、舞台脇には軍部の敬礼するポスターとグラスを持つ人々のポスター、そしてスタンドマイク。
受付で、お弁当やデザートBOX、ウェルカムドリンクの注文を確認し、MAMEHICOのドリンクやお弁当を席で戴きながら開演を待ちます。
観劇では、なかなかない贅沢な時間です。
私は、幕の内弁当を戴きましたが、鮭も地鶏の照り焼きも玉子焼きも入っている、欲張りバージョンで美味しく戴きました。
今回、舞台に上がるのは、エトワール★ヨシノ、一人だけ。
ストーリーテーラーとして、兵隊として、通信兵のミーリンとして、ミーリンの義母として。
様々な登場人物を声色を変え、時には小道具を使いながら演じる一人芝居。
一人で演じているのに、客席の視線をスーッと対面に移動させ、そこにいる誰かが見えるようなお芝居にドッキリしました。
そして、舞台脇のグランドピアノ、キーボードを従えて歌う、エトワール★ヨシノ。
コミカルでクスッと笑わせる歌詞から、物語の真髄を表すような歌詞まで、迫力ある歌声を響かせます。
シャンソン特有のピアノの生演奏が印象的な音楽劇で、衣装替えの間も鳴り響きます。
生演奏で歌を繋ぎながら物語が進む、この舞台表現は、中島みゆきさんの夜会を彷彿させますが、一人芝居でこれほどの登場人物達を表現する熱意は夜会にはないように思います。
小さな空間の中で、はち切れんばかりの熱意が溢れています。
私達、受取り手の中に眠っている何かを刺激するような感覚がありました。
物語の終盤に、ヨシノが語った、「怖いのは民衆の心。そして、美しいのは人の心」というシーンが印象に残っています。
激動の時代を生きる私たちに、エトワール★ヨシノは、一人で舞台に立ち、誰もやったことの無いような熱い表現に挑む姿を見せてくれます。
陰で支える、音響や照明、衣装などのスタッフは、プロではなく、MAMEHICOスタッフやお客さんです。
その道のプロでなくても、みんなで集まり、熱意と不断の努力でこのような舞台を創り上げられる事を、1つの希望として指し示してくれます。

音楽劇「脱走兵と群衆」
2025年11月7日(金)
開場18:00 /開演19:00



