孤の蕾とわたしの道

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。

神戸でも発足した「ヨシノ友の会」。
神戸での初回は11月8日、テーマは「お気に入りの歌詞の朗読会」です。

ヨシノさんの歌詞は強烈です。
私のお気に入りの歌に「孤の蕾」というのがありますが、この曲の始まりは、「ワタシだけが味方よ それは嘘」ですからね。
初めて聴いた時はかなり衝撃を受けました。
そしてこの曲の中で、繰り返し出てくるフレーズ。
「あなたが一人『いち抜け』すれば、世間はわずか変化してゆくもの」
私はこの歌詞をお守りのように頼りにして、何度も勇気をもらってきました。

私がちょうどこの曲を初めて聞いた時は、MAMEHICOでスタッフとして働く前でした。
みんなが知ってる大企業で働いていて、給料も休みもちゃんとあって、周りの人も優しくて、順風満帆に進んでいたときでした。
それらに対しての不満はなかったけれど、「このままでいいのかな」と、漠然とした不安がずっとありました。

そういう時にMAMEHICOを知りました。
お店のスタッフだからとか、お客さんだからとか、立場関係なく、真面目に一生懸命頑張る人たちを知りました。
自分ではちゃんと頑張っているつもりだったけれど、MAMEHICOの人たちの姿を見て、自分はただの「頑張ってる風」だったと気づいてしまいました。
そうしたら、いてもたってもいられず、思い切って、会社をやめることにしました。
そして縁あって、MAMEHICO御影店で働くことになりました。

やめることはとても怖かったです。
周りから、強く反対もされることはありませんでしたが、強く応援もされることもありませんでした。
それが余計に、今までいた世界から、自ら外れたんだと思うようになって、前の会社を辞める前も、辞めた後も、御影店で働き出してからも、なんとも言えない怖さがありました。

その怖さを消そうと、朝から晩までお店の仕事を頑張りますが、やればやるほど自分の出来なさや向いてなさが見える一方で、落ち込む日々でした。
皿を割ったりお菓子の計量を間違えたりと…本当に、周りに迷惑をかけてきました。

それでも辛抱強く付き合ってくれたおかげで、ちょっとずつ出来ることも増えました。
気づけば、世間から外れたことの怖さは感じなくなりました。
この間を支えてくれたのも、「孤の蕾」だったなと、今振り返ると思います。

私がお守りのように聞いている曲です。
良かったら、みなさんも聞いてみてください。
そして友の会で、みなさんのお気に入りの曲について話が聞けることを、とても楽しみにしています。

1
わたしだけが味方よ それは嘘
軽い言葉 だれでも言える
正しいは多勢 それは嘘
でまかせだわ そのメガネ

コンクリートの都会の
砂漠ひとつ孤の蕾
棘の枝を伸ばし
わずかな水だけで生きていく
求めず縋らず 花開くまで

雷ひかる 涙は降って
ふたつみっつ 群れ開いた
怒りの棘に 雫と雫
孤高の花 優しく咲く
あなたが一人「いち抜け」すれば
世間はわずか 変化してゆくもの

2
正義を踏むもの勝つ それも嘘
悪がのさばる 神は見ぬふり
弱者は清き それも嘘
卑怯と裏切り かれらの作法

コンクリートの都会の
砂漠ひとつ 孤の蕾
棘の枝を伸ばし
わずかな水だけで生きていく
求めず縋らず 花開くまで

雷ひかる 涙は降って
ふたつみっつ 群れ開いた
怒りの棘に 雫と雫
孤高の花 優しく咲く
あなたが一人「いち抜け」すれば
世間はわずか 変化してゆくもの

  

日時:11月6日(木)19:00〜
場所:MAMEHICO神戸・御影
会費:1,000円(ドリンク・軽食つき)