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これは、オフキャンバスの後のカスタムコンテンツです。

唯一無二の場所

みなさん、ごきげんよう!MAMEHICOの日野です。
わたしはかつて、カフエ マメヒコ宇田川町店で毎日パンを焼いていました。

牛乳とバターを使ったリッチな角食パンと、同じ生地を小さなケーキ型で焼いた円パン。
毎日パンを焼く経験を通して、パンを焼くとひとことで言っても、それはそれは繊細で、その日の気温、湿度、さらには作り手の手の温度までが出来上がりに影響し、お店でお客さんに出すパンを作るのはとても苦労した覚えがあります。

それ以来、わたしはこだわりの強いパン屋さんを尊敬するようになって、そういうパン屋さんを探す旅に出るのですが、都内でもひときわ個性の強いパン屋さん、それが「パン屋塩見」さんです。

なんと新宿で薪窯を使ってパンを焼いているんですっ!!
それもカンパーニュと食パンの2種類だけを焼いているんですっ!!
沖縄でグッピーの研究をしていたら、グッピーのえさにあげていたパンに興味が移り、そのままパン屋さんになったという塩見さん!!
なんと尖ってるんでしょう!!

初めて塩見さんのパン袋を開けたときのことを忘れられません。
ふわっと立ち上るその香りの強さ。
薪窯ならではの香ばしさ、甘さ、複雑な奥行きのある香りが鼻を抜けていくのです。
ひと口頬張れば小麦の甘み。噛みしめるたびに、ほのかな酸味も感じられます。

塩見さんのパンを食べれば、その裏に込められた「哲学」に触れたような感覚になります。
素材を厳選し、シンプルながらも奥深い味わいを生み出すために手を抜かない。
その信念が食べた人に深く伝わってくるのです。

そんな塩見さんのパンを気に入って、MAMEHICOでもずっと使っていたんですが、しばらく前のメニュー替えで落ちてしまったんです。
大好きなパンなだけに残念だなと思っていたところ、井川さんが「イベントで、塩見パンやろうよ」と言い出したので、わたしはヤッホ~ッ!と飛び上がって頭を天井に打ちましたけど、久しぶりの「塩見」復活なのです。

最近、東京でお店を続けていくにはどうしたらいんだろうと、真剣に考えます。
飽きっぽい性格のわたしが、長いことMAMEHICOで働けてきたのは、ここが「唯一無二の場所」だからです。
現代は売れることを重視しているからでしょうか、画一化された無個性なお店ばかりになってしまったように思います。
それでも、少ないですが「パン屋塩見」さんのような個性あるお店が存在してくれるだけでホッとするのです。

2月15日、「薪窯パンとソーセージのランチ会」を開催します。
この日は生演奏を聴きながら、ゆったりとお食事をお楽しみいただけるランチ会ですので、ぜひみなさまお誘い合わせの上、いらしてください。

 
 

2025.2.15
窯焼きパンと特別ソーセージを楽しむランチ会
MAMEHICO東京・銀座にて
詳しくはこちらからどうぞ

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