動きながら、わかっていく

こんにちは。MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。
秋も深まり、木々も少しずつ赤や黄色に色づいてきましたね。
お店も秋の新メニューに変わり、クリスマスツリーも飾られて、一気に年末の空気が漂ってきました。

私は普段、キッチンでお食事やお菓子を作ることが多いのですが、時にはドリンクを担当して珈琲やミルクチャイを淹れたり、ホールに出てお客さんのもとへサーブしたりもしています。
カフェの仕事は、特別な資格や技術がなくても始められる仕事です。
でも、簡単そうに見えることほど奥が深いもの。
ご飯は誰でも炊けるけれど、『本当に美味しく炊く』のは難しい——それと同じです。
特にドリンクやホールの仕事は、お客さんとスタッフの動きをよく見て、連動しながら進める複雑な仕事。
まだまだ私には未知の世界です。

ある日のこと。その日は私がドリンク担当でした。
あれよあれよという間にオーダーが立て続けに入り、気づけばオーダー票がずらり。
そんな時は慌てず、まず一呼吸。
何を優先すべきか頭を整理してから動くように心がけます。
……が、どうにも上手く捌けず、選手交代。敗北感が募ります。
その後、先輩から教えてもらったのは、『自分が淹れている珈琲がどこの席に行くか見えてないよ』という一言。——まさにその通りでした。
私は目の前の作業に必死で、周りが全く見えていなかったのです。
忙しい時こそ、周りを“キョロキョロ”見る。これが大切なんだと痛感しました。

翌日。気を取り直して、再びドリンクに挑戦です。
私の目線の高さだと客席が見えないので、しゃがんでガラス窓から覗いたり、背伸びしたりしてお客さんの様子を伺います。
キョロキョロ、かなりあやしい人みたいですが(笑)、昨日より少しだけスムーズに動けている感覚がありました。
見える景色が少し変わるだけで、こんなにも違うのかと驚きました。
そんなの当たり前じゃない?と思われるかもしれません。
でも、実際やってみると、それがいかに難しいか思い知らされるのです。

やってみる→出来ない→出来ないことに気づく→落ち込む→またやる→少し出来るようになる→また出来ない→それでもやる。
日々、これの繰り返しです。笑

MAMEHICOで大切にしている10のことの中に『とにかく行動を』という言葉があります。
頭でわかっていても、行動して初めて気づくことがたくさんあります。
そして、行動し続けても変われないこともある——それでもやり続けることに意味があるんだと思います。

そんな中、温かく、時には厳しく、長い目で見守ってくれる仲間がいる。
そういう場所があることに、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。
MAMEHICOは、私にとって『仕事場』でありながら、『終わりのない修行の場』であり、『成長できる場所』でもあります。

そんなMAMEHICOでは現在、お手伝いさんを募集しています。
会社帰りに少しだけ手伝ってくださる方や、お休みの日に数時間だけでもお手伝いくださる方など、みなさんそれぞれのペースで楽しく働いてくださっています。本当にありがたいです。

ぜひ、MAMEHICOで新しい自分に出会ってみませんか?
きっと、ここで働く中で何か大切なことに気づけると思います。
私自身、毎日少しずつそんな気づきを重ねながら日々過ごしています。

 

MAMEHICOでお手伝いしてみませんか?
各店舗で募集しています。