こんにちは。シンガーソングライターの入日茜です。
つい昨年、MAMEHICOオーナーの井川さんと不思議なご縁をいただき、舞台『cinemusica』を一緒につくることになりました。
出会いのエピソードは、井川さんがブログや『cinemusica』のフライヤー裏面に書いてくださっているので、ぜひそちらをご覧いただけたらと思います。
ところでみなさん、「cinemusicaって何？」と思っていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。
音楽×映画×演劇のコラボレーション！と言われても、いまいちピンとこない…。
正直に言うと、実は創っている私たち自身も、うまく説明できないんです。ハイ…。
そんなある日、掃除夫役の永井宏佳さん（“ひろし”と読みます！）が井川さんに、「うまく説明できないんです」と訴えたことがありました。
すると井川さんは、こう答えました。
「わからないからいいんじゃない？」
…ええー！いいんですか？？
たくさんの人に観てもらいたいと思っているのに、内容をわかりやすく伝える言葉がない。
私もちょうど同じことで思い悩んでいたときだったので、その言葉には、まさかの肩透かしを食らった気分でした。
でも彼の真意は、そういうことではなくて。
「こんな内容だから来てくださいじゃなくて。なんかよくわからないけど、来て観てみたらすごいよかった！面白かった！そういう“初めて”との出会いの場をつくることのほうが大事なんじゃないか」
私はそれを聞いて、ふと浮かんだ言葉がありました。
“セレンディピティ”
そう、MAMEHICOの社名です。
“偶然の幸福”や“思いがけない発見”。
私たち大人は、つい安心できるものや、信頼のおけるものを選びがちです。
でも、私がこれまでを振り返ってみたとき、人生が大きく動いたなと思える瞬間って、初めての場所に行ったときや、怖いけど一歩踏み出してやってみたときだったなって。
あのときのドキドキと、それを越えたあとの「次元が変わっちゃった」感覚。
それこそが、私という人生をつくってきたなって思うんです。
カフェとシンガーソングライター。
表現の仕方は違っても、私たちはきっと、同じ“アーティスト”。
自分がいいと思うもの、素敵だなって思うことを、誰かに伝えたい。共有したい。
たとえ少し変わっていたり、マイナーだったとしても、「これが自分たちだよね」と面白がりながら、みんなで平和な世の中をつくっていきたい。
そんな同じ夢を描いている“同士”だからこそ、きっとあの日、出会えたんじゃないかな。
『cinemusica』は、そんな私たちの夢がカタチになった作品です。
どうですか？
なんだか気になってきましたか？笑
そんなあなたは、もう“こっち側”の人。私たちの仲間です。
7月6日。
この作品との出会いが、あなたにとって何度目かの“セレンディピティ”になりますように。
cinemusica
2025.7.6
開場12:00 ／開演13:00
開場17:00 ／開演18:00
MAMEHICO東京・銀座にて
