2025年を振り返る
今年いちばん時間を取られたのは、ホームページでした。
地味に手間がかかる。けど、やらないわけにいかなかった。
なぜかというと、いまのマメヒコは、銀座・神戸・桐生・御影みたいに、
駅前の一等地で「待っていれば誰かが入ってくる」という場所ばかりじゃないからです。
アリ地獄って、いい場所に穴を掘って、落ちてくるのを待つでしょう。
でも、アリのいないところで、アリ地獄をやっても、それは、ただの地獄です。
誰も来ないのに、ずっと待ってる。これはさすがにやり方を変えないといけない。
だから、こちらから、私たちはここにいますよと届けに行く必要が出てきた。
富山の薬売りが、雪国で待っていても売れないから行商したように、こちらから会いに行く。
そういう動きが要るんですね。
ボクは正直、そういうのが得意じゃない。
売り込みとか、ナンパみたいなことは、したこともないし、したいとも思ってない。
でも、しなければ沈む。MAMEHICOという船を動かすなら、漕がなきゃいけない。
2025年のテーマは一言でいうと、リーチのやり直し。届け方の再設計です。
その延長で、カンボジアプリン選挙もやりました。
リコッタか、生クリームかを、投票で決める。
店だけではできないし、関西と東京は離れている。だからネットを使う。
いまは、ネットにないものは「存在しない」みたいに扱われる時代です。
買い物はAmazon、地図はGoogle Map。生活自体がネットに乗ってしまってる。
ネットに依存する弊害はもちろんあるけれど、無視はできない。
ただ、AIが進むと、ネット自体も今の形のまま続くかはわからないね。
だからこそ、根っこは大事です。
店の空気、誠実さ、出すものの質。ここは変えない。
桐生の古民家は、暑い寒いがきつい。
古民家だからと言ってしまえばそれまでだけど、
心地よさがサービスなら、暑い寒いを放置するわけにもいかない。
昔とは気候も違うし、条件が変わっている。
ここでボクが考えたのが「平準化」です。
ネットのおかげで、どこにいても同じものが買える。同じ映像が見られる。
便利で、均一で、失敗が減る。世の中はどんどん平準化する。
でも、良い店、埋もれない店は、平準化してない店なんじゃないか。
整えれば整えるほど、どこにでもある店に近づいて、印象が薄くなる。
たとえば桐生で、寒い日に出したお汁粉が冷えて、羊羹みたいに固まってた。
そんなことが起きたら事件だけど、記憶としては強烈に残る。
快適な店では、事件が起きないから記憶にも残りにくい。
世界中の都市が似てくるほど、ヒトは「ここでしかない体験」を求める。
毎日の用事なら均一なほうがいい。でも、わざわざ行く場所は、均一じゃないほうが強い。
そう考えると、ホームページは、MAMEHICOを平準化するための道具じゃない。
御影や桐生みたいな、特別に異なっている部分を、
ちゃんと変なとこだよって届く形で伝えるための道具なんです。
普通に寄せるためじゃなく、特異を伸ばすために使う。
来年やるべきことは、悪路を整えてアスファルトの舗装道路にすることじゃない。
整えるより、特異を伸ばす。
普通になる努力じゃなく、普通じゃない価値を磨く。
今年一年、ありがとうございました。
たぶん来年もこの格好のまま出ます。
引き続き、よろしく。



