今年も、あの珈琲ゼリー

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影、店長の渡辺臣将(しげまさ)です。

MAMEHICOのセレクトショップ「御影MINI」では、毎月季節にちなんだテーマに沿って、ちょっとした企画をお届けしています。
6月のテーマは「珈琲豆」。
その一環として、今年も「本当に美味しい珈琲ゼリー」の販売をはじめることになりました。
6月5日(木)より、テイクアウトでご用意します。

このゼリーに使っているのは、北海道・札幌の老舗・菊地さんの高品質な深煎り豆。
もともと北海道内だけで流通していた豆ですが、「この味を守る」という約束のもと、MAMEHICOのために特別に卸していただいています。

菊地さんは珈琲一筋40年のベテラン焙煎士。
粒の大きな良質な豆は、実はえぐみや渋みの成分も多く含まれています。
菊地さんはそれを見極めたうえで、丁寧に一度焙煎し、いったん冷ましてから、さらにもう一度火を入れるという「ダブル焙煎」の手間を惜しまずに続けています。

仕上がりは、まるで雑味のフィルターを一枚通したような、驚くほどクリアで、香り高い味わい。
深煎りでありながら、重たすぎず、すっきりとした後味を感じさせるのは、その焙煎技術と誠実な姿勢のたまものです。

そんな特別な豆を、僕たちが丁寧にハンドドリップし、いつもよりも濃いめに抽出しています。
味を引き立てるために、微量の素焚糖をあらかじめ加えていますが、あくまでも珈琲の香りを主役にした「微糖仕上げ」。
ゼリーに仕立てる工程でも、香りを損なわないよう一度に大量に仕込むことはせず、少量ずつ丁寧に作っています。
さらに、口に入れた瞬間すっとほどけるような、なめらかな口当たりを大切にしながら、抽出の温度やゼラチンの加減にも細やかに気を配りました。

甘さは最小限にとどめているので、お渡しするときに北海道の純生クリームと、素焚糖をお好きな分だけかけてもらいます。
「もう少し甘くしようかな」「このくらいがちょうどいいかも」
そんなふうに、最後のひと匙で仕上げてもらうのも、このゼリーの楽しみ方のひとつです。

毎年この時期になると「今年もあのゼリー、はじまりましたか?」と尋ねてくださる方が増えてきて、僕たちも「今年もこの季節がきたな」と嬉しくなります。

暑さや湿気で気持ちが重たくなりがちな日、ひんやり冷たいスプーンひとさじの甘さが、心と体をふっと軽くしてくれることがあります。
去年も大好評だったこのゼリーを、今年もまた、たくさんの方に味わっていただけたら嬉しいです。

販売は6月5日(木)から、MAMEHICO御影MINIにて。
あなたの夏に、ささやかな甘さと、ほっとする静けさを。

 

2025.6.5〜6.16
季節だより「珈琲豆」
MAMEHICO神戸・御影MINIにて

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