みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの谷川一樹です。
MAMEHICOの20周年を迎えるにあたって、「自分なりのメッセージを書いてみよう」と思いました。
とはいえ、MAMEHICOには簡単に説明しきれない魅力がいくつもあって…しばらくフリーズしてしまい。笑
それでも、今回は3つに絞って書こうと思います。
【1.偶然起きることの方が面白い】
MAMEHICOは20周年ですが、僕が出会ったのは2023年4月。ほんの2年ちょっと前です。
あるイベントがMAMEHICO銀座で開催され、MAMEHICOのことを全く知らないまま参加しました。
そこで隣に座っていたメンバーの子が、「すごくおもしろいカフェだから絶対メンバーになった方がいい!」と、全身で熱烈にすすめてくれたのです。
正直よくわからなかったけれど、「なんかおもしろそうだな」というノリでメンバーに加入。
そして初めて観に行った演劇イベントで、なぜか当日サプライズ出演することに。
それがきっかけで、メンバーのみなさんと知り合い、語り合えるようになりました。
そもそもこの「入り口」からして、偶然MAMEHICOを訪れ、偶然隣に座った人の熱いプレゼンでメンバーになり、偶然初めて行ったイベントで出演…。
予想外の連続でした。笑
その後に参加した遠足も、細かい予定は一切決めずに歩き出すスタイル。
不思議と道中で素敵なお店や小道を見つけたり、ウクレレ紙芝居のおじさんに出会ったり。笑
MAMEHICOに来るようになって学んだことのひとつは、計画していたことよりも、偶然起きたことの方がずっと面白い、ということ。
振り返ってみれば、自分の人生だって、意図通りに進まなかった偶然の出来事の方が、今の自分をつくっている気がします。
【2.人とつながって豊かに生きる】
「店内の壁をお客さんと一緒に塗装したり、和紙を貼ったりした」という話を聞いたときは、最初とても驚きました。
MAMEHICOでは、イベント準備から始まり、よもぎ白玉を作るためにみんなでよもぎを摘みに行ったり、梅シロップを仕込むために梅を漬けたり…スタッフとお客さんの垣根なく、「一緒にやる」ことがたくさんあります。
そういう場に参加して感じるのは、その「中」に入って一緒にやった方がずっと楽しいし、その人たちと自然につながれるということです。
ちなみに、金融を意味するFinanceの語源は、終わらせることを意味するFinishと同じ。
相手との貸し借りをなくして関係を清算する、という意味から来ているそうです。
便利で合理的だけれど、お金を払ったらそれで関係はおしまい。
なかなかその先が生まれません。
壁を塗ることひとつにしても、あえて業者に頼まず、自分たちでやる。
時間も手間もかかりますが、その瞬間だけの「場」を共有できる感覚があります。
人と人とのつながりって、そういうところから生まれるのだと思います。これこそが豊かに生きる、ということではないでしょうか。
皮肉なようですが、極端に言えば、お金を使えば使うほど豊かさから遠ざかる…そんな気さえしてきます。
これもMAMEHICOから教わったことのひとつです。
(次回につづく)



