みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長の妻の渡辺みゆきです。
「メンバーシップ制のカフェなんですよね?入れないかと思っていました。でも友達から入れるんやでって聞いて来ました!」
オープンして3年経った今も、そう声をかけていただくことがあります。
最初は私もこの「メンバーシップ」をうまく言葉にできませんでしたが、今は「これこそがメンバーシップ制のカフェなんだ」と実感できるようになり、胸をはってお伝えできるようになりました。
MAMEHICOでは、メンバーさんであるお客さんに声をかけて、お店が忙しいときにちょっとお皿を洗ってもらったり、道端のお花を摘んできてもらったり、ときにはアルバイトとして入っていただいたりもしています。
お手伝いさんはお客さんでもあるので、お店のことはよく知ってくださっています。
メニューの内容や物の場所、どのメニューにどのカトラリーを持っていくか。
でもそういう作業についてだけではなく、なぜこの道具を選んでいるか、なぜこの作業をやっているか、そんなところに表れる、もう少し深い私たちの想いも知ってくださって、力を貸していただいています。
先日、35名満席の音楽ライブで、あるお手伝いさんにホール係を手伝ってもらいました。
私たちスタッフが食事やデザートを運び、お手伝いさんは空いたお皿を下げる。そんな役割分担をしていました。
この日のメニューは、手間のかかるパフェ。
でもお手伝いさんがいてくださったことで、普段ならお出ししないメニューに挑戦することができました。
ただやはりお待たせしてしまったお客さまがいらっしゃいました。
そのお客さまのパフェが出来たとき、私の手が空いていないのを見て、すかさずお手伝いさんがサーブに行き、「お待たせしました。遅くなってごめんなさいね」と一言添えてくださっていたのです。
オーダーが落ち着いたあとには、床に落ちているゴミをさっと拾ったり、デシャップのカトラリーを整えてくださったり。
いつも店内を清潔にして、お客さんとの関係を大切にしたい私たちの想いを汲んでくださってるようで、とても心があたたかくなりました。
MAMEHICOの仕事は生活の延長にあるように思います。
自分の家に大切な人をお招きするときに似ています。
掃除をして、季節のお花を飾って、美味しいお飲み物やお食事作って、笑顔でお迎えする。
そしてまた次の準備のため、片付ける。
そこにマニュアルはなく、あるとしたら「お客さんに喜んでもらうにはどうしたらいいか?」と考えることだけです。
なのでみなさんの生活の知恵や工夫がそのまま活きてくるんです。
そこが私はとっても面白いです。
誰がそこにいるかによって、お客さんのためにできることが広がっていくんです。
その人だけの工夫や提案があって、何も言わず当たり前だと思ってされている行動も、私からすると「それはすごい!」「とっても助かる!」と感じることばかりです。
そこに、スタッフだからとか、お客さんだから、という垣根はなく、この場所が好きなみんなで一緒にお店を創っています。
これは、顔と名前を知っているメンバーシップ制のカフェだからこそなんだと思います。
その方らしいお店の関わり方で、みんなで一緒に自分の居場所を創っていく。
そんな輪をこれからも広げていきたいと思っています。
少しでも「面白そうだな」と思っていただけたら、ぜひあなたのお話も聞かせてくださいね。
毎日お店に立ってお待ちしています!

各店でメンバーと一緒に店づくりをしています。ちょっと手伝ってみたい方に、7つのお手伝い班をご用意しました。



