三軒茶屋 神戸 桐生やってます。モーニング推しです。
銀座はメンテナンス中です。2月には再開します。

お店と人をつなぐもの

こんにちは!MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。

2026年は、元旦から成人の日までの12日間、営業をしていました。
こんなに長くお店を開けることは、私にとって初めての経験だったので、ドキドキしました。

普段と違ったお客さんがお見えになるかな。
元旦からの仕込みの数はどうするか。
東京のお店から運ぶものはなかったかな。
予約を再確認したり、鮮度を大事にしたいから、買い込みすぎない方がいいねとスケジュールを立てたり。

とにかく、この12日間は、来てくれたお客さんに喜んで帰ってもらえるよう、できる限り努めました。
そして、無事に2人でロング営業を終えました。
私たちの中で理想に近い形で終えることができ、ひとつ「やり切った」という気持ちになれたのは、よかったです。

そしてなにより、ブログを読んで訪ねて来てくださった方が多かったこと。
また、以前よりも電話で予約してくださる方が増えたこと。

「直前でごめんなさい。今から6名で伺います。」
来店される前に一報があるかないかだけで、こちらの準備も心構えも違ってくるので、とてもありがたかったです。

長営業のあとは、長休み。
長いお休みをいただき、ありがとうございました。

そしてまた、日常が戻ってきました。
毎朝8時、お店の一日は始まります。
お湯を沸かし、電気をつけ、店内を整え、丁寧に掃除をする。
出来立ての卵焼きを準備して、朝ごはんの仕込みを終えたら、8時ちょうどに「暖簾(のれん)」をかける。
これが、私たちの朝一番の仕事です。

この暖簾をかけることも、MAMEHICOの店舗で、紫香邸だけがしていることです。
朝一番に暖簾をかけ、営業が終わると外して、最終日にきれいに洗濯します。
真っ白になった暖簾は、また次の週に使います。
この繰り返しは、ただの作業ではなく、店と向き合うための、大切な時間のひとつです。

暖簾は、もともと飾りやデザインのためのものではなく、暮らしと商いの中から自然に生まれた、とても実用的で、意味の深い存在だということを知りました。

冷たい風や強い日差し、埃をやわらかく遮り、外の厳しさを内側に持ち込まないための道具でした。
「暖」という字が使われているのも、室内の暖かさを守る役割があったからです。

また、「境目」としての役割もあります。
暖簾とは、店と人とのあいだにそっと立ち、
「今日もちゃんと始めます」
「ここは安心して入っていい場所です」
と伝える、静かな意思表示なのだと思います。

外と内をやさしく分け、人の心を整え、信頼を育ててきたもの。
それが、暖簾の本来の意味です。

暖簾がかかっていれば「店は開いている」、かかっていなければ「今日はお休み」。
紫香邸では、あえて外に看板を出さず、暖簾だけで営業の有無を伝えています。
これも、私たちが大事にしている文化のひとつです。

天気のいい日、風がふっと通り抜けて、暖簾がやさしくたなびく。
毎朝、暖簾をかけると、「ああ、今日も一日が始まったな」と、自然に気持ちが整うのです。

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