こんにちは!MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。
先日、友人から「好きな男性のタイプは? 芸能人でいうと?」と聞かれました。
私はしばらく考えて、「うーん……すてきな人」と答えました。
「え、すてきってどういうこと?」とさらに聞き返されてしまい、その場ではうまく説明できなかったのですが、帰宅してからあらためて「すてきな人って、どういう人だろう」と考えました。
雑誌の表紙を飾るようなイケメン? テレビで人気のあるあの人? どれも私にはしっくりきません。
でも幸いなことに、私の周りには「すてき」と感じる人たちがいます。
その人たちに共通しているのは、異性にかかわらず「与え続けている」こと。
では、なにを与えているのでしょうか? お金? 名誉?
仏教には「七布施(無財の七施)」というものがあります。
お金がなくてもできる施しのことだそうです。
優しい眼差しを向けたり、穏やかな笑顔や言葉をかけつづけたり、身体を使ってお手伝いをしたり、思いやりの心で席を譲ったり。
「なんだ、簡単…」と思われた方もいるかもしれません。
でも、見返りを求めずに「与え続ける」には、相当なエネルギーが要ります。
やってみると、自分の心と体の体力がどれだけ乏しいか痛感することも、何度もありました。
最初だけ、最後だけ、と一部だけがんばることはできても、「常に」与え続けている人の背中を見ると「あ、すてきだな」と思うのです。
私は何でも最初だけがんばって、すぐに中途半端になってしまうところがあります。
だから自信がつかないんだ、見通しが甘いんだ、と言われることもあります。
与え続けるためには、長い目で見る知性と忍耐と優しさが必要で、さらに「何があっても楽しむ心」も持ち合わせていないと難しいのだろう、と感じています。
私も、生きているうちに酸いも甘いも知った、丸い「すてきな人」になれるよう、置かれた場所で咲くことを大切に努めていきたいと思います。



