あんみつと歩いた日々

こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影、店長の妻の渡辺みゆきです。

御影のお店がオープンしてから、もう2年半が経ちました。
「MAMEHICOのあんみつ」は、その開店当初からずっと定番メニューとしてお出ししているデザートです。
思い返せば、お店のオープン前に私たちが最初に試作したのも、この「あんみつ」でした。
お店で使う道具と同じものをそろえて、何度も練習していたあの頃を思い出します。

オープン初日も。
たくさん仕込みをしたのに、お客さまが誰も来なかった日も。
初めて「珈琲、美味しいです」と言ってもらえた日も。
2回、3回とお店に足を運んでくださるお客さまが少しずつ増えてきた日も。
店長でもあり夫のしげちゃんと大げんかして、井川さんに仲裁に入ってもらった日も。
たまたま隣同士に座ったお客さまたちが仲良くなり、楽しそうな笑い声が聞こえてきた日も。
「長居してごめんなさいね。でも久しぶりに会った友達とゆっくりできました。ありがとう」と声をかけていただいた日も。

いつもわたしたちは「あんみつ」の美味しさだけを信じて、先のわからない不安を乗り越えたものです。
ここ数ヶ月はメニューが増えたこともあり、「あんみつ」は少しお休みしていたのですが、最近また復活しました。
オーダーが入って盛りつけるたびに、「今日はどんな方のもとに羽ばたいていくんだろう」と思いながら送り出しています。
すいません、なんか「あんみつ」のこととなると熱くなってしまいます。
「あんみつ」は私たち夫婦にとって、子どもであり、どんなときもお店を一緒に守ってくれた、頼もしい相棒のような存在だったから。

先日も、あんみつを召し上がってくださったお客さまから、うれしいお言葉をたくさんいただきました。

「この黒豆、つやつやしてきれいね!」
「お正月に毎年炊いてるけど、こんなにきれいにならないわ。どうやってるの?」
「寒天が苦手でしたが、ほどよい弾力があってとても美味しかったです。」
「白玉って茹でたてなんですね。ほんのりあたたかくて嬉しい。」

──ご参考までに。

これから気温が上がってくる季節にぴったりな、喉ごしつるんと冷たくて、やさしい甘さのデザート。
たくさんの方に、また召し上がっていただけたらうれしいです。
ぜひ、お試しくださいね。

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