MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。
東京を行ったり来たりしながら、桐生の紫香邸に通っています。
今日は、私がなぜMAMEHICOにいるのかという話をしたいと思います。
私の祖父母は、街の小さな食堂をやっていました。
本当にサービス精神旺盛なおじいちゃんで、お客さんが喜んでくださる姿を、
小さい頃からよく見ていました。
そんな、おじいちゃんのことを誇らしく思っていました。
母はその街の中華食堂の娘であるということが嫌だったようで、
音楽に憧れを持ち、フルートを始めました。
それで私も必然的にピアニストを目指すようになりました。
けれど、好きで始めたはずのピアノでしたが、
しまいに弾くことを考えるだけで吐き気やめまいがするようになってしまいました。
そんな時に出会ったのが、MAMEHICOでした。
MAMEHICOの空気に、私はとても救われました。
自由の中にも、ちゃんとすべきところはきちんとしていて、
クリエイティブなところが随所に見られる。
空間もそうですし、食べ物の提供の仕方もそう。
居心地がいいようにうまくデザインされているところに、すごく惹かれました。
自由に好きにしていいということと、きちっとやるということが両立しているカフェ。
そんなお店はあるようでなかなかありません。
私はMAMEHICOにずっといたいなと思いました。
東京と桐生では、全然空気が違います。
紫香邸は朝8時から夕方5時までのオープンで、
早朝に目が覚めると鳥のさえずりが聞こえてきます。
自然がすぐそばにあるという豊かさを、ここで感じるようになりました。
お店を開け続けるというのは、本当に大変なことです。
お客さんがたくさんいらっしゃる時も、
そうでない時も、毎日毎日お店を開ける。
それは私が想像する以上に大変でした。
けれど、明かりを灯し続けなければいけないなと思います。
それは私だけの意思というより、祖父の思いもそうですし、
この家を建てた方の思いも、背中に感じながら毎日お店に立っています。
今年の秋から「面白イベント」と題して、毎週いろいろな催しをやっています。
その中に「ピアノの時間」というものを組み込みました。
祖父が大事にしていた「お店」というものと、母が大事にしていた「音楽」というもの。
その二つが私の中の根底にあって、それが奇跡的にこのMAMEHICOで融合したなと思っています。
きっとこれからもいろいろな大変なことがあると思います。
でも最近、紫香邸にも20代・30代の若い方たちがお見えになることが多くなってきました。
MAMEHICOを、ただの喫茶店ではなく、あなたの居場所になるようなお店にしたいと思っています。
ぜひ気軽に、五感でMAMEHICOを体感しにいらしてください。
私と一緒に頑張りましょう。
私も頑張ります。



