こんにちは。MAMEHICOのなかじゅんこと、なかがわじゅんこです。
もう10年近く、MAMEHICOで、毎日何かしらを作っている私です。
みなさん、グラノーラってご存じですか?
いまではスーパーやコンビニでも見かける、ごく身近な食べものになりましたが、私が子どもの頃には「グラノーラ」なんて言葉はありませんでした。
シリアルとか、コーンフレークとか、ケロッグといった名前のほうが、なじみがありましたね。
ミューズリーと呼ばれることもありますが、どれも穀物とナッツやドライフルーツを混ぜた朝食食品の仲間です。
1990年代後半、働く女性たちのあいだで、グラノーラはおしゃれでヘルシーな朝食として注目され、一躍ブームになりました。
それまでの牛乳をかけて食べるだけの主食というイメージから、自分らしく楽しむ食べものへと、少しずつ捉え方も変わってきたようです。
さて、そんな中、MAMEHICOでも2016年頃から、グラノーラを手づくりしはじめました。
三軒茶屋のcovive(コーヴァイヴ)という売店の裏にあるキッチンで、井川さんが「グラノーラ作ってみた」とレシピ本を片手に、オーブンで焼いていた姿が私の最初の記憶です。
とにかくいろいろと試していて、ドライフルーツやドライビーンズの種類、バラなどのドライフラワーを混ぜたもの、焼き方、砂糖の量、とにかく試しながら、少しずつ素材を変え、現在のかたちに近づいていきました。
MAMEHICOのグラノーラ、ようやくここに来て落ち着いています。
苦節10年。どれだけ私はグラノーラを焼いてきたでしょうか。
何度も改良を重ねた末、とてもストイックな仕上がりになっています。
甘さは控えめ、噛むほどに素材の味が広がる、滋味深いグラノーラです。
原材料は、押麦、米粉、菜種油、素焚糖(すだきとう)、はちみつ、くるみ、レーズン、ピーナッツ、米、麦、玄米、黒大豆、クランベリー。
国産のものを中心に、MAMEHICOで使っている圧搾による菜種油や国産の押麦、米粉、種子島のきび砂糖など、できるだけシンプルに、余計な添加物を使わず、体に負担の少ない素材を選んでいます。
作り方ですが、まず大きなボウルに材料を入れてしっかり混ぜ、天板に平らに広げて160℃のオーブンで焼きます。
途中で何度も混ぜて焼きムラを防ぎながら、じっくり焼いていきます。
焼き上がっても放置はせず、少しずつ撹拌しながら冷ましていきます。
ここが難しいところで、いろんなコツが要りますが、言葉で説明するのはなかなか難しいのです。
とにかく、材料同士がくっつかないように気をつけます。
お砂糖やはちみつが入っているため、うまく扱わないと板状の飴のようになってしまうのです。
完全に冷めたところに、ドライレーズンやクランベリーなどを加えます。
そして一袋ずつ、ナッツやフルーツの偏りが出ないように注意しながら、丁寧に詰めていきます。
この袋詰めも気の抜けない作業で、この袋はくるみばかり、あの袋はレーズンばかり──そんなことが起きないように、目を配ります。
最近では2025年パッケージにリニューアルし、白い袋の中央に、ピンク色のネコのラベルが貼られています。
お店に並べると、見た目にもなんだか気持ちが明るくなる、そんな仕上がりです。
朝食やおやつに、ヨーグルトや牛乳をかけて食べるのはもちろん、はちみつやジャム、季節のフルーツを添えたり、そのままぽりぽりとつまんでも美味しい。
ぜひ、お好みの食べ方を見つけてみてください。

いちごジャムとグラノーラ2袋の朝食セット
¥4,200(税別)