アイス珈琲のこと

スタッフの美香です。

MAMEHICOのアイスコーヒー(通称、アイコ)は
オーダーをいただいてから1杯ずつお作りしています。

一般的にアイスコーヒーって
冷蔵庫に冷やして準備していて、それをグラスに注いで氷を足したら完成!というイメージがあり、
注文してからすぐに提供される印象がありますが…

マメヒコではオーダーが入ってから豆を挽き、ドリップするところからスタートします。
なのでお出しするまでに少しばかりお時間は頂きますが…
やっぱり作りたてだと香りが違うので、最近はもっぱらこのやり方が定着しています。

アイスコーヒーを作るのに使う珈琲豆は、深煎り珈琲がベースですが、
そこにちょっとだけ秋煎り珈琲の豆をブレンドして、酸味の要素をプラスすることにしています。
これを、ホット珈琲として飲むときよりも細かく挽いて、少しの湯量で濃ーーーくドリップします。
そうしてできた濃厚な珈琲を、淹れたて熱々のうちに、
よく冷えたグラスに山盛りの氷を入れた上から一気に注いで、冷やします。

熱々の珈琲が冷える過程で氷が溶けても薄いと感じないくらいに、
そして、お客さんの元にお届けして、飲んでいく過程でさらに氷が溶けても、最後まで美味しく味わえるように、
最初に作る珈琲はしっかりと濃いめにするのがポイントなのです。

数年前、店主の井川さんによる珈琲教室というのを開催していたのですが…
そこでアイスコーヒーの作り方をお伝えするときには必ず、
「とにかくよーーーくグラスを冷やして、氷もケチらずたっぷり使って、
『注ぐ熱い珈琲』より『それを受け止めるグラスと氷の冷たさ』の方が
優勢じゃないと絶対にダメ!!」
…と、井川さんが熱弁していたことを、アイスコーヒーを作るたびに思い出します。

ちなみに、アイスコーヒーには、ほんの少し砂糖を加えるのがMAMEHICOの定番です。
甘くするため、ではなく、珈琲の香りを引き立たせるためなのですが、
この、ほんの少しの砂糖が良い仕事をしているのです…!
(ご希望の方には「無糖」でもお作りしていますが、断然おすすめはこの「微糖」です。)
「砂糖は珈琲の香りを引き出すために使うもの」という概念は、MAMEHICOに入って教わったことの1つなんですが、
私はそれまで珈琲の美味しさをあまりわかっていなくて、どっちかというと苦手…でした。
でも、これを知ってから珈琲を楽しみながら飲めるようになりました〜!

そんな、香りと味わいをぎゅっと凝縮して作るアイスコーヒーには、生クリームを少し加えるのもオススメです。
最初はそのままガツンと濃厚な香りを味わって、途中から少しずつ生クリームを加えて。
変化を楽しみながら味わってみてほしいです…!

だんだんと暖かい日も増えてきて、これから冷たいドリンクをぐびっと飲みたいということも増えてくる時期です。
マメヒコのアイコ、ぜひ一度お試しくださいね〜!

最後に、豆知識…
アイスコーヒーを入れるのに使っている銅のグラスはニューヨークのインド人街で井川さんが調達してきたもの。
開店以来、他の食器は色々と移り変わってきた中で唯一ずっと変わらずに使い続けているものなんです!
インスタ全盛の最近では、誰かのインスタ写真で目にしたこの「銅グラス」で、ドリンクを飲みたい!と、
ご来店される若いお客さんがちょこちょこといらっしゃいます…!笑

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