古い商店街

こんなことをボクに言ってくれる年配のヒトがいました。
「かつての日本にはね、地域の活動もあったし、商店街もあってね。あなたたちが今しているようなことが、社会として当たり前だった時代があったのよ。
そういう意味で良い時代だったと思うわ。地域には子供もたくさんいて。お年寄りもその中に混じって。
商店街も、学校も、みんな自由だった。今に比べたら、みんなお金は無かったかもしれない。でもそれが当たり前だったし、貧しいなんて思いもしなかった。
みんな温かくって、子供はニコニコしてるだけで褒められたものよ。ルールなんか無くって、誰かを管理したりすることもなかった。
いつごろだったか。社会は大きな力で動かされるようになってしまって。そのことに気づいたときは、もう私ひとりがどうこうできる時代ではなくなっていたの。社会もヒトも、お金で動かされてる。そんな風に感じたのね。
だから、今の時代。それもこんな都会の真ん中で、時代の流れに抗って、それを諦めず、新しいものを取り入れながら地道にこんなことを続けてる若いヒトたちがいるってことに驚いたし感動したわ。だから、応援したいのよ」
少しずつですが、共感してくれてるヒトが増えています。といっても、ほんとに地道で時間がかかります。みんなで爪に火を灯して、頑張っていくしか無いです。
(2023 年2月号)

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