キッチンを綺麗に保つこと

御影スタッフのシホです。

店では、店内は勿論のこと、キッチンの中も綺麗に保つように心がけています。

MAMEHICOに入った最初から、綺麗にすることの大切さというのは何度も何度も繰り返し教えられてきましたが、その時は見た目のことを言っているんだと思っていました。

テーブルに汚れがあったりすると、「ここは掃除が行き届いていない店なんだ」と思われてしまう、だから、常に綺麗にしないといけないんだ。

それもあるはず。ですが、ドリンクを作る機会が増えた今、改めて考えると、それらを作るための道具が清潔であること、整理整頓されていることが、直接品質に関わってくるから、大切にしているんだと思うようになりました。

1杯の珈琲を出すのにも、道具は色々とあります。ポット、珈琲豆、豆をひくミル、ひいた豆を受けるカップ、フィルター、珈琲を入れるポット、飲むための器などなど。

例えば、器をパッと手にとって中身を見た時に、もしも汚れが落ち切っていないものであれば、それは使えず、別の器を新たに出し直す必要があります。

それは数秒以内に行われる判断と行動かもしれませんが、そのたった数秒で心は乱れ、丁寧な動きが出来なくなってしまい、味が変わってしまう…そんな可能性も、あります。

あるべき場所にあるべきものがあるかどうか。手を伸ばしたいつもの位置に無い!というだけで、探すという動作が増えて、出来上がりに時間がかかってしまいます。

ハンドドリップで珈琲を作っていたとしても、手鍋で飲み物を作っていたとしても、可能な限りの速さで作ってお届けしたいです。(特に寒い日に来てくれた日なんかは、はやくあったまって欲しいですしね…!)

実際に私も作るようになってから、綺麗にすることの大切さを、一つ知ることができました。

キッチンの中を綺麗に保つことは、特殊な技術も何も要らなくて、例えば食器が綺麗かどうか、洗って道具を戻すときに見るとか、道具の場所も定位置にあることも、何かの作業のついでに確認するとか、ササッとでできることだと思います。

掃除や片付けはともすれば意識も後になりがち、それ自体も後回しにしたくなりがちです。

いくつもドリンクを作り終わった後とか、ちょっと一息ついてからでもいいんじゃないかなと、頭を一瞬よぎることもありますが、次の注文に対応できるように、サササッと場を整える。

これをずっと繰り返すことで、仕事のベースになり、いつでも美味しいものを出す準備に繋がるんだと思っています。

話ずれますが、最近神社に行って参道を歩いていて感動しました。あれだけ木々が生い茂っていて、風が吹けば葉っぱが落ちているはずなのに、雨の日でさえ見当たらない。道の脇に置いてある箒を見て、これは人の手でやっていることなんだと思いました。

キッチンは私たちの要の神聖な場所でありますから、どんな時であっても自分たちの手で綺麗に保とうと、心がけています。

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