本物の素材を

こんにちは!
MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。

MAMEHICOでは、食べ物も、家具も、食器も全て、フェイクを使わない、本物の素材を使うということを大切にしています。
ふと、自分の暮らしの周りには本物の素材ってどのくらいあるのか?考えてみました。

例えば、食べもの。
私たち日本人には欠かすことのできない和食のお味噌汁。
お味噌汁は、まず出汁を取るところから始めますが、忙しい現代人の生活は出汁をとる時間はなく、インスタントの出汁が主流なのかもしれません。
または、お湯を注ぐと味噌汁になるという便利なものもあり、日々、技術は進化しているようです。

MAMEHICOの出汁は、煮干しと昆布から取ります。
そこに、野菜からの出汁も加わり味に広がりと深みが出ます。
海のもの(昆布、煮干し)と山のもの(野菜、大豆)が出会い、美味しいお味噌汁が出来るのです。

味噌は大豆、塩、麹のみを使って発酵させたものが本物の味噌。
MAMEHICOでは味噌を作っていますが、最低でも半年の発酵、熟成期間が必要です。
多くの販売されている味噌は、早く大量に作る速醸法という方法で温度管理をされています。
短期間で作られるため、添加物を入れざるをえないものが多いのが現状のようです。

例えば、家具。
MAMEHICOの家具は全て、広葉樹の無垢材を使用していています。
三軒茶屋のテーブルは無垢の胡桃の木、椅子はイギリスのチャーチチェアー、それも聖書入れのついていないものを選んでいます。
銀座や神戸のテーブルは無垢の楢材で、椅子は長崎のセンダンの木を使用しています。

無垢材とは、木そのものを使用したもので、森で育った木を切り、製材したもの。
一方、無垢でないものとは、薄くスライスした木をプリントしたシールが貼られたカラーボックスなどで、中身はベニヤ板や段ボールを押し固めたものです。
これらは安価で軽いという利点で、現在は、こうした家具が主流になっているのが現状です。

なぜ広葉樹なのか?というと、楢や胡桃、桜などの木は、針葉樹に比べ成長が遅く、硬くて重厚感があり、家具に適しているからです。
本物の素材で作られたこのテーブルは、20年、30年、いや、100年後も、傷がついたら、誰かヒトの手で削り、磨きながら、使い続けられるでしょう。

世の中には、便利で安価なものもたくさんありますが、本物のテーブルに触れ、本物の素材で作られた一皿や一杯のお茶から得るものは、なぜか身体にすっと入り、それは居心地の良さや、ほっとするなど、言葉では言い表せないものを、ヒトはなんとなく感じとることが出来るのだと思います。
それは、私たち人間も無垢のテーブルや本物の素材の食べ物同様、自然の一部であるからかもしれません。

本物の素材を使うことは当たり前ではなく、稀有なことになりつつある今、MAMEHICOではそんな、目に見えないけど、なにか感じるものを大切にしたいので、フェイクは使わず、本物を使っているのです。
そういう場所で働ける有り難さを改めて感じつつ、今日もまた、お店に立とうと思います。


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