広葉樹の家具を選んでいるのはなぜですか?

ーお店の家具はなぜ広葉樹を選んでいるのですか?

まず、針葉樹と広葉樹の家具とそれ以外の家具があって、それぞれについて説明するね。

そもそも針葉樹の家具、広葉樹の家具には、無垢と無垢ではない家具があるんだよね。

一番安いものだと、カラーボックスに象徴されるように、表面がプリントされているシールが貼ってあり、中身はベニヤや段ボールを押し固めたようなもので作られた家具がほとんど。薄くスライスした無垢の木が貼ってあるものを突板(つきいた)と言います。
突板の利点は材料が安い、軽い。無垢の木は湿度によって沿ってきたり割れたりする。そのデメリットをカバーするのが突板、フラッシュとも言う。
このフラッシュの家具は、表面が傷がつくと補修するのは難しいけど、無垢は古くなって傷がついても磨けば長く使える。

だから、MAMEHICOの家具は基本的には無垢を使うことに決めてる。

無垢の中に針葉樹、広葉樹とある。
針葉樹は柔らかく傷がつきやすいから針葉樹を使った家具は少ない。それに対して、広葉樹は硬木と言われる硬い木。なので、無垢の家具は柔らかい木では作らないというのが基本だと思う。

三茶店にある棚もテーブルも全て無垢のウォールナット(胡桃)。
神戸にある棚は全てオーク(楢)これは硬くてステインを塗ると木目も綺麗に出るので美しい。

ー銀座や神戸にある家具はセンダンと聞きましたが?

銀座や神戸にある椅子は広葉樹のセンダンで、九州の長崎のもの。これは広葉樹のくせに針葉樹なんだよ。
つまり、木が柔らかいか硬いかは成長の速度で決まる。柔らかい木は成長が早い。硬い木は成長が遅い。
センダンは広葉樹の中でも非常に成長が早いと注目されていて60年で製材ができるので、九州あたりではセンダンを針葉樹がわりに植えて、家具を作るという取り組みが積極的に行われている。
木目がオークのようにきれいで一見広葉樹のようで、軽いしスタッキングしやすいけど柔らかいので傷がつきやすい。
軽い分、何年持つのかが今、ボクが懸念している所です。

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