ー秋煎り珈琲ってなんですか?秋と言いつつ、春にも夏にも冬にもありますよね?
MAMEHICOの珈琲は浅煎り、深煎りと焙煎具合によってネーミングが違うのですが、その中に定番化している秋煎り珈琲というのがあります。
秋に出すならいざ知らず、一年中あるのはおかしいんじゃないか?というね。
これは元々、10数年前に秋の新メニューとして秋煎り珈琲というネーミングをつけて出した。
そしたらお客さんから、秋にしか飲めないんですか?一年中やってほしいという声に押されて、一年中やってるんだよね。
他にも、春煎り、夏煎り、梅雨煎り(笑)、というのもやっていました。
秋煎りだけが残っているのは深煎りと浅煎りの中間で、深すぎず、浅過ぎずのバランスがよいので、秋煎りが一番好きなお客さんが多いかな。
浅煎りと深煎りが夏と冬だとすれば、秋煎りはちょうどグラデーションの中間部分で、すごく暑い夏から、寒い冬に移る中間地点の秋という季節のイメージと近い。ものすごく浅い珈琲から深い珈琲にいく中間地点の中煎りの部分と近しい。
秋煎り珈琲と言っただけで美味しそうというお客さんがいます。まだ飲んでもいないくせにね(笑)
ーもう少し別の名前にして通年出したら?
秋は季節を表す言葉だけじゃないと思うんだよね。
秋田県も秋田犬も固有名詞であって、夏でも冬でも秋田県でおかしくないように、夏でも冬でも秋煎り珈琲でもおかしくないよね?
紆余曲折の末、秋煎りという名前になったわけで、もし、秋煎り珈琲がおかしいというなら、夏木マリに、なんであなたは秋でも春でも夏木マリなんだ!と言うべきじゃないかな(笑)