【糸島】いよいよ仕上げ工事へ

こんにちは。MAMEHICOスタッフの草ヶ谷美香です。

今、福岡県糸島市に作っているMAMEHICOの新店舗は、着々と工事が進んでいます。
少し前まで柱しか立っていなくて、がらんとしていた店内は、東西南北全てが見渡せていましたが、
そこに壁ができて、ここは客席、ここはキッチン、こっちはお手洗い…というように、図面に描いた通りの空間に仕切られました。
ようやくお店の全貌が、少し目に見える形になってきて、完成に向かっているという実感が湧いてきます。

建物の構造を作ってくれる大工さんだけでなく、各業者さんにお願いすることも増えてきました。
壁や天井を塗ってくれる塗装屋さん、左官屋さん、それから電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん…などなど。たくさんの人たちが関わってお店は完成するのです。

メールや電話だけでは確認しきれない素材の質感やデザインの細かいニュアンスなどは、直接会って、同じものを見て、話をして、工事の方針を決めていきます。
これまでは、お店として完成する頃には人目に触れることがなくなる「基礎的な構造作り」だったところの工事を進めていました。
これからは、装飾的な、お客さんの目に直接触れる部分の「仕上げ工事」に移行しつつあります。

お店のある糸島近郊では杉がよく採れるので、今回のモチーフのひとつは「杉」です。
ただ、床も壁も天井もどこにでも杉を採用して、その質感を活かすことにすれば、
うっかりすると、どこを見ても変わり映えのない空間になってしまいます。

また、見た目に美しくしたいとか、他ではない斬新なものを見せたいと思いながらも、
お店という場所はスタッフやお客さんが日々動き回り、使っていく「実用」の場所なので、壊れやすい、汚れやすい、掃除がしにくいというのは避けたいところ。

そこで同じ杉でも板の貼り方や塗料の選び方を細かく変えたり、全ての場所に杉を使用するのではなく、「ここは強度が必要な場所だから、杉よりも硬質な材木を使うことにしよう」とか
「ここは木ではなくてタイルにしよう」というように、用途に合わせてぴったりの仕上げ方は何か?と考えながらひとつずつ決めていきます。

ここからは細かいことばかりですが、このひとつずつが、ちょっとした使い勝手を決めるので、気が抜けないし、
そういう積み重ねがMAMEHICOらしさを作ると思うので、ここからが私たちの本番です。

お店のオープンが、この秋、9/21(土)に決まりました。
これまでは、下からひとつずつ積み上げていく準備ばかりでしたが、
具体的な日付が見えたので、
ゴールから逆算して、どうしたらオープンに間に合うか?
予算の中で仕上げるには、何をやって、何をやらないことにするか?
…といった話をする機会が増えてきました。

お金も時間も無尽蔵にあるとしたら、いつまででもこだわり続けて、完成はやってこないものなのかもしれません。
お店が完成に近づくにつれ、ワクワクする気持ちと共に、ぴりっとした緊張感が増してきます。
まだまだMAMEHICO糸島へのゴールへの道のりは続きます。