日持ちのしないお菓子を毎日作ること

みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長しげちゃんの妻のみゆきです。

御影のお店の隣にあるテイクアウトコーナー「御影MINI」では、毎日、手作りのスコーンやマフィンなどの焼き菓子、チーズケーキ、キャロットケーキ、コーヒーゼリーを並べています。

毎朝お店に到着すると、エプロンをつけて手を洗ったら、オーブンに火を入れて予熱します。
まずはスコーン作りから始めます。
前日に作って寝かせておいた生地をつぶさずに、きれいな形になるように優しく素早く型抜きをします。
仕上げに卵液をハケで塗ります。
ハケをスライドさせず、トントンと優しく少しずつ卵液を置いて出来る表面のぷっくりと焼き上がった感じが、とってもかわいくて大好きです。

スコーンを焼いている間にマフィン作り。
材料をさっと手早く、優しくふわっと混ぜていきます。
生地作りの工程は簡単なのですが、オーブンに入れてからが難しい。
オーブンは場所によって火の入り方が違うので、定位置に置かないと焼き加減が変わってしまいます。
庫内の温度が下がるのであまりやりたくないのですが、焼色に差ができてしまうので、焼いている間はオーブンに張り付き、こまめに置く場所を変えています。

チーズケーキは前日焼いて寝かしていたものに、サワークリームフロスを塗ってカットしていきます。
切った時に包丁から伝わる柔らかさで、火の入れ方が適切だったかどうかわかります。
ちょうどいい火加減で作られたなめらかな断面はとても美しいです。

その他、キャロットケーキの仕上げをして、コーヒーゼリーを並べて、9時に御影MINIのオープンです!
限られた時間の中で、段取りよく、美味しいお菓子を作る。
こうやって書いてみると何てことないかも知れませんが、ここまで来るのに、たくさん失敗し、試行錯誤しながら、長い時間がかかっています。

そして、そうやって毎朝作るお菓子ですが、残念ながら日持ちしません。
売れ残ったら廃棄することになります。
それが悲しくて、作る量を減らしたいと思うこともありますが、商品が並んでいないことには、せっかくいらしてくださった方が選びにくくなってしまうので、そこは葛藤しつつも、適量を探りながら作っています。

おかげさまで、最近はお菓子を楽しみに足繁く通ってくれる方が増えてきました。
そういう方々がいらっしゃるからこそ、数も種類も増やせて、材料の質も上げることができます。
毎朝、「この子たちが無事に旅立って行きますように」と祈りながら真剣にお菓子と向き合い、楽しく作っています。
これからもぜひMINIのお菓子を楽しみにしていてくださいね。
みなさんのほっと一息つくおともになりますように。


SHARE:

関連記事

RELATED POSTS